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安倍さんのいない新年度を前に

投稿日:2023年3月18日 更新日:

 安倍晋三元首相暗殺事件に関する「文春砲」は、結局4回で終わってしまった。大手メディアが沈黙する中で、いろいろな問題提起をしたことを高く評価するものだが、真相究明には程遠い内容だった。このまま、山上某の公判となり、彼の単独犯行ということで、幕引きになってしまうのかと思うと、気分が重くなる。法治国家としての我が国の規範はどうなってしまったのか。また、新聞やテレビのメディアは、もはや信頼に値しないものなのか、そういうことを考え出すと、暗澹たる気持ちになるのだ。

 前にも書いたが、私は、20年前に安倍晋三という政治家の人となりを、同郷の先輩で、自民党の事務局長をしていた人から聞いてから、ずっと、安倍元首相の動静に注目し続けてきた。憲政史上、最長の政権を築き、我が国のリーダーとして采配を振るってきた安倍さんの姿をみながら、自分自身も、この20年間、自分の世界で奮闘し、時には闘ってきたという思いがある。こういう時、安倍さんならどういう判断をするだろうとか、これからの日本をどういうふうに持っていこうとしているのだろうとか、いろいろと安倍さんを基点に物事を考えるのが、一つの習慣になっていたのだ。

 私よりも3歳年長の安倍さんは、ユーモアのある人だった。なかなか味のあるウィットに富んだジョークを飛ばして、しばしば、そこにいる人の笑いをとり、場を和ませたのだ。麻生さんも、結構、ジョークみたいなのを飛ばしているが、この人はあまり面白くない。自らの特権階級ぶりをそのまま言葉にしているようで、こちらが嫌な気分になる。その点、安倍さんは、特権階級の人だが、庶民感覚も理解しようとする人で、バランスがいいのだ。

 その心の中の「兄貴分」のような安倍晋三元首相が、突然、暗殺されてしまい、寄る辺を失った人は物凄く多いと思う。今、総務省の行政文書問題で野党から追及されている、高市早苗経済安保担当大臣などは、その筆頭格であろう。しかしながら、安倍さんがいなくても、我々は、この先、何とか生きていかなければならない。高市早苗大臣だって、仲間を糾合しながら、この国のためにまだまだ頑張っていただく必要がある。志は安倍さんの屍を越えていかなければならないのだ。

 こうなった以上、全ての規範は、自分自身で築き、それをベースに決断や判断をしていくしかないと思っている。残念ながら「安倍晋三語録」(中央公論社刊)の中の文言に、自らの行動規範を求めることはできない。来月から、新しい年度になり、公私ともに、いろいろと新たな動きも出てくるだろう。私自身にも、まだまだ、その役割を期待してくれるマーケットや企業・団体・個人等がいる。彼らの負託に応えるためにも、自らの使命感や貢献意識などを鼓舞しつつ、まだまだ前に進んでみようと思っているところだ。

 

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