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林業経営コンサルタント養成塾を開講した理由

投稿日:2019年8月5日 更新日:

弊社のホームページにも掲げているように、今期から「林業経営コンサルタント養成塾」
(通称坪野塾)を適宜開講することにした。先日、早速、問い合わせがあったが、本格的に展開していくのは、今期の下期からになりそうだ。この取り組みは、私が林業に関わった時から実践してきたものだが、不特定多数の人に対して、こういったものを発進するのは初めてのことだ。

この取り組みは、私自身の問題意識から出たというよりは、マーケットニーズに誘(いざなわ)れたものといえる。つまり、林業界にとって必要性のあるものなのだ。具体的に、ある都道府県庁から、「林業事業体をきちんと経営支援できる人材をまず育成したいので、協力して欲しい」というオファーをもらっているのは事実だ。最初は、「これまで、10数年間に亘って、営々と培ってきた林業経営コンサルティングのノウハウを簡単に教えていいのか」という疑問があったが、前回書いたようなケースに際して、林業事業体の経営者にとって、身近なところに、良き相談者がいるということは、とても心強いし、そうあるべきだと実感したことが、この取り組みの動機付けにはなっている。

林業界のことを思うと、これから「意欲と能力のある経営体」が、我が国林業の再生には欠かせない存在となる。そのプレゼンスは、「新たな森林管理システム」の導入で、さらに向上することになる。そして、その経営体の経営の成否を握るのは、経営者である。経営者は、今更いうまでもなく孤独なもので、その孤独と闘いながら、企業の経営意思決定を下す者である。しかしながら、経営者も人間であり、常に葛藤もあり、ベストな意思決定をするのは並大抵のことではない。そこでそれを補完しサポートする存在としての助言者が必要になる。前にも述べたように、経営コンサルタントの存在理由の最たるところはそこにある。

それも、経営者の身近なところに、いい助言者たる経営コンサルタントがいたらいいし、その者(しゃ)が、林業に詳しく、具体的なところで林業事業体の経営者に有用な助言ができることが望ましい。そういうことで、通称坪野塾、「林業経営コンサルタント養成塾」を開講することにしたのだ。これは、私が長年お世話になった林業界への恩返しの一つだと位置づけている。関心を持った林業関係者の方からの問い合わせを待望しているところだ。

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