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人間の縁は、げに深淵なるもの

投稿日:2019年11月12日 更新日:

 私自身、これまでの人生で、私生活はともかく(離婚経験が複数回ある)、ビジネスにおいては、人の縁をことさら大事にしてきたと自負している。曰く、「人の縁とは、先方から切られた場合は仕方がないが、自分から切るものではない」ということだ。「来る拒まず、去る者追わず」と一見似ている考え方だが、人の縁は、もっと深いところで結ばれたり、そうでなかったりするもので、かなり別種のものだと私はそう思っている。

 今日、仕事の話で、ある団体の人と電話で話をしていた時、「私は、せっかくいろいろな方の仲介や口添えもあって、貴団体とのご縁ができつつあるので、そのご縁を大事にしたいと思っているのです」と申し上げた。つまらないことで、齟齬が生じて、せっかくの縁が切れてしまうのは、お互いにとっても、間に入ってくれた人も含めて、誰も幸せにならない。

最近のセミナーでの私の姿

 林業界は、とても狭い業界である。その業界で長年活動している私のところには、正直、いろいろな情報が入ってくる。元々、報道記者だったのだから、情報収集と分析能力には長けているという自負がある。しかし、それ以上に、狭い世界だからこそ、きちんとした生き方をしていかなければ、心ある人からは見限られ、引いてはマーケットから見限られることになると思っている。

 人間と人間の縁は、AIではコントロールできないものだ。そこには、いろいろな力学が作用している。そして、その関係性も多様で個別で全て違う。実に深淵なのだ。だからこそ、大事にしなければならないし、そのケアに手を抜いてはいけないのだ。古い人間だと言われようが、私はこれからも、義理人情、人の人のつながりというものを大事にしていくつもりだ。それが私の生き方そのものだから、これまでも、そしてこれからもブレることはないだろう。

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