フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

米の適正価格についての私見

投稿日:2025年5月25日 更新日:

 私は、農業の専門家ではなく、林業それもそれを担う林業事業体における経営支援の専門家である。従って、農業そのものについての知見を持たず、いうなれば、ただの素人である。従って、生産や流通に亘る細部について言及することもできないし、一消費者として語るしかないというのが正直なところだ。今般の米の価格高騰についても、あくまで、一消費者、あるいはこの国の国民として事象を見据えるしかないと思っている。

妻がネットにて9,000円/10Kで買った米

 しかしながら、林業における商慣習と実勢価格等を鑑みる時、おのずと米の小売り価格の適正値が朧気にみえてくる。林業経営コンサルタントとしての「私見」に過ぎないが、これを試算してみようと思う。まず、出荷価格であるが実際にJAに出荷する際の金額で、知り合いから新米を譲ってもらっていて、この価格が、精米で3,000円/10キロである。そこから、近場のJAまで輸送するコストが、3,000円/トンとして、10キロだと30円である。積み下ろしのコストを10円みても40円程度であろう。従って、JA着単価は3,040円となる。

 JA におけるマージンであるが、倉庫の保管料・卸売り業者への輸送量を含めて買い上げ額の40%と仮置きする。そうすると、3,040円×0.4に選別・保管・輸送量を200円と設定、農協からの出荷額は、4,456円/10キロとなる。次に、卸売り業者であるが、このマージンが卸売業ではかなり高めだが、小売店への輸送量を含めて10%と設定すると、これが、4,456円×0.10=446円 小売店のマージンが20%として981円、従って、消費者が購入する価格は、(4,456+446)+981=5,883円/10キロとなる。5キロだと2,940円程度である。

 林業の場合、スギでいうと、主伐と搬出間伐半々として、生産コストが6,000円/m3程度、木材市場での販売価格はだいたいその倍の12,000円くらいである。これを米と単純には比較できないが、米についても、精米した時点でほぼ商品となるので、生産金額の倍程度の価格が商品の適正価格ではなるのではないかと想定している。それに、上記の試算で、JAの40%(仕入れ額に対してだが)、卸売業の10%もやや高いような気がする。生産時の買取金額をもっと上げて農家の手取りを増やし、中間コストをカットすべきという論調も何となくわかるような気がする。生産側に6割返したら、農家の手取りは3,600円/10キロになり、現行よりも600円増えるのだ。

 私なりに、流通過程での適正マージンというものを踏まえつつ、最終消費価格を試算してみたが、5キロで3,000円手前という金額が適当であろうという見解になった。一生懸命、米を生産している農家の皆さんには、その苦労や努力が報われる買い上げ額が必須だろう。これはもっと上げるべきだと思うが、流通側に利益が偏るのは経済合理性に欠ける部分がある。小泉進次郎農林水産大臣が、来月初めにも小売り価格を「2,000円台に持っていく」と公言しているが、政府備蓄米の放出であれば、十分に可能であろうと思う。米については、生産・流通過程で、さまざまな課題があるが、それらについては、また、別途、私見を述べたいと思っている。

-未分類

関連記事

松山英樹プロの銅メダルを喜ぶ

 昨夜は、読書をしてから早めに就寝しようと思っていたのだが、オリンピックの男子ゴルフの動向が気になって、松山英樹選手のプレーを最後まで観てしまった。結果は銅メダルで、その内容も素晴らしいものだった。心 …

選挙の際に「哲学」する重要性

 参議院選挙も後半戦に入った。20日が投開票日、私は先週月曜日に、寸暇を惜しんで、期日前投票に行ってきた。今回は、若い人たちが、どれだけ投票所に足を運び、自らの意思表示をするかで、その結果が大きく変わ …

財産区の人達と候補地を視察

 ここ数日来、ここ蓼科もかなり暑い日が続いている。昨日は、(株)fewtが長期施業受委託契約を締結した、北山湯川財産区の役員の人たちと、来年度における搬出間伐や主伐等の施業予定地を検分した。同財産区は …

今期の案件が全て終了

 1月末から、毎週のように出張が続き、久しぶりに「仕事に追われる」という様相で、いい感じになっていたが、今週の鳥取県での森林施業プランナー研修で、今期の案件が全て終了した。正直なところ、一息入れたいと …

期末案件で1週間出張

 先週は、東北への出張ということで、丸1週間、蓼科にいなかった。車で往復1,600キロあまりの移動となったが、私が自分で運転するわけではないので、疲れはそれほどでもない。元々、足腰は丈夫な方なので、長 …