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宮崎→東京、独りの時間も多く

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 日曜日の早朝に自宅を出て、羽田空港→宮崎空港、そこから、事業の事務局の人たちとレンタカーで延岡まで走り、その日は当地で宿泊、翌朝、日向で「架線式グラップル」の稼働現場を視察した。架線式グラップルは、リモコンで、グラップルを移動させ、丸太を掴んで集材する画期的なもので、先山での荷掛けの工程が省けて、安全性が高く、集材機も無人、基本的に2人でリモコンでの集剤が可能になり、条件のいい現場だったり、操作の技術が向上していくと、現場での生産性もどんどんあがるだろう。

架線グラップルのヘッド(宮崎・日向にて)2月20日

 一昨日と昨日は、林野庁事業の「新しい林業・経営モデル実証事業」の、評価委員会で、丸2日間、飯田橋の会議室で、全国12地域での取り組みの成果を検討した。この委員会の座長は、酒井秀夫先生で、酒井先生とはもう15年くらいのお付き合いになる。この委員会では、私なりに、地域森林管理や林業事業体の経営、人材育成、待遇改善等の観点から、意見を開陳している。こういった委員会は、多分にボランタリー的な側面があるが、長年、お世話になってきた林業界に対する「最後の奉公」という意味合いもある。

 丸2日間、結構気合を入れて委員会に臨んだら、結構疲れてしまったので、昨夜は、30年来通っている赤坂の店に行き、1歳年下のママさんと、いろいろな話をしながらウイスキーを楽しんだ。おかげで、少し頭がリラックスしたような気がする。結局、今回は宮崎・延岡で1泊、東京で3泊することになり、ホテルでの独りの時間も結構多く、部屋でウイスキーをのんだり、本を読んだり、ものを書いたりと、有意義な時間を過ごすことができた。

 宮崎はとても暖かかった。東京も少し冷えたが、私の住む蓼科は、まだまだ寒い。来週くらいから、この寒さも緩んでくるものと思っているが、幸いにして、体調も良く、今年度の仕事も何とか無事に終えられそうで、少しホッとしているところだ。こういった委員会も含めて、自分に期待されている役割というものを十分に認識して、来年度も頑張ってみようと思っているところ。昨夜、店のママさんから「何となく、伊集院静に雰囲気が似てるね」といわれて正直嬉しかった。その佇まいから、その人の生きざまが伝わってくるような、そして、それが相手にとって心地よい、そんな味のある人間になりたいと思う。

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