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日々を慰安が吹き荒れて

投稿日:2023年1月11日 更新日:

 

 
 年末年始は、どこにも行かず、蓼科の自宅で過ごした。標高1,300mにある我が家は、冬の寒さが半端ないので、この時期は、暖かい室内にいるのがベストである。先月は鳥取県での研修案件が22日・23日にあり、24日のクリスマスイブに降雪で高速道路が途中で通行止めとなる中、ほうほうの体で帰ってきたが、仕事はそれが年内最後で、25日から早めの年末年始休暇となった。鳥取に行った頃に、蓼科でも積雪となったが、年が明けてからは、殆ど降雪もなく、また、年間で最も寒い時季にも拘わらず、それほど気温も下がらずに、大雪で大変な地域の人たちには申し訳ないが、まず快適に過ごすことができている。この冬は昨年にも増して厳しくなるという大方の予測だったが、1年間で最も冷え込むこの時季に、この程度の寒さであれば、ここに住んでいるのも悪くはないと思ったりする。但し、私はスキーができないので、この時期はどうしても運動不足になりがちだという問題はある。

 さて、表題の「日々を慰安が吹き荒れて」というフレーズは、1972年にリリースされた、吉田拓郎の「祭りのあと」という曲の歌詞に出てくるものだ。これを作詞した、岡本おさみ氏(故人)が、吉野弘という詩人の「日々を慰安が」という詩から借用したとのことだ。意味合いとすれば、「日々、心のなかで反省ばかりしている」といったところだろうか。いわゆる「自省の句」だと私は解釈しているが、吉田拓郎の「祭りのあと」は、「70年安保敗北後の時代の空気をうたったもの」とされていて、なかなか味わい深い曲で、拓郎の数ある曲の中でも、私の中では、ベスト5には入る名曲だと思っている。

 その吉田拓郎も、昨年で音楽シーンから去っていった。彼は1946年生まれなので今年77歳、私よりも11歳年長である。中学1年の時、ラジオで吉田拓郎の「夏休み」という曲を聴いて感銘を受け、ギターの弾き語りを始める動機となった。以来、弾き語りを間断なく53年間も続けている。彼は、日本のフォークやJPOPというジャンルをメジャーなものにした偉大な先駆者であり、我々の世代のヒーローでもある。私にとっては、アントニオ猪木と並ぶ「偉人」なのだ。

 「日々を慰安が吹き荒れて」というフレーズの意味など全くわからずに、当時は拓郎のレコードを何回も聴いて、それをギターで再現することに夢中だった。つい先日、Amazon Musicで、久しぶりにこの曲を聴き、改めて、このフレーズの意味合いをじっくりと考えた。とにかく、反省だらけの日々であり、いつまで経っても、そういう日々から抜け出せない。そして、常に未熟である。自分自身が未熟者だからこそ、この曲が心に染みるのだろうと思ったりする。

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