昨日、東京経由で新潟に移動し、今日午後から、林業事業体経営管理改善トップセミナーに臨んだ。新潟での仕事は、実に7年ぶりである。今日のセミナーには、県内の森林組合と民間事業体などから30人の出席者があった。コロナ禍の3年間、対面の案件が激減し、こういう機会が殆どなかったので、今日は、かなり気合が入って、林業事業体の経営管理や雇用管理などについて、2時間ばかり話をした。
コロナ禍も一定、収まってきたこともあり、新年度は、いろいろな案件で、各地に出張する機会が増えそうな気配である。森林・林業に関わって、今年で丸20年になる記念すべき節目で、この業界において、自分が果たすべき役割というものを自覚しつつ、コロナ禍で、それが事実上中断してしまったこともあり、その分も含めて、目の前の案件に向かっていかなければならない。
今日の出席者で、ある森林組合の組合長から声をかけていただき、年末にこのページで4回連続で書いた、「兵庫バイオマス発電の事業停止」について、これを読んで、大変、勉強になったということだった。あの内容は、林業関係者にこそ、よく読んでもらって、いろいろなことに気づいて欲しいという意図があった。特に、森林組合とか森林組合連合会の関係者は、当事者であり、他人事では決してないのだ。
セミナーが終わってから、別途設定された「個別相談会」で、ある森林組合の管理職の職員から、相談を受けて、助言も含めていろいろとやり取りをした。わずかの時間で、助言することにもおのずと限度があるが、それでも、経営支援の専門家として、できる限り問題解決につながる助言をすることになる。私の発する言葉が全てではないにしろ、言葉をきちんと定義しながら、その意味を的確に相手に伝えていき、それが受容されて初めて助言が有益なものになる。
森林・林業に、経営コンサルタントとして関与して20年、まだまだ道半ばではあるが、一貫して山側に軸足を置き、事業体支援や人材育成等に携わってきた。コロナ禍が収まりつつある中で、新潟においても、また、本格的な活動をしていけたらと思っているところ、関係者の人達と一緒に、明日の林業を考えて、行動していきたいものだ。
株式会社フォレスト・ミッション 代表取締役、林業経営コンサルタント、経済産業大臣登録・中小企業診断士
我が国における林業経営コンサルティングを構築した第一人者であり、これまで460超の林業事業体の経営コンサルティングに携わる。2015年から、活動拠点を東京から信州・蓼科に移して活動中。