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京都新聞社強欲オーナーには、哀しみしか感じない

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京都新聞社本社(京都市中京区)筆者撮影

 有力地方紙の京都新聞社のオーナーである、元顧問の白石浩子氏が、長年に亘り、勤務実態がないのに、総計19億円もの不当な報酬を得ていたとして、現役の記者らが同氏を会社法違反等で京都地検に告発するという報道があった。https://mainichi.jp/articles/20220627/k00/00m/040/://mainichi.jp/articles/20220627/k00/00m/040/

 記事によると、2014年に、京都新聞社は持ち株会社制度に移行、浩子氏の長男である白石京大氏が社長に就任したが、それ以前の1987年から34年間に亘っていわゆる不労所得を京都新聞社は支払っていたということだ。大株主であるから、配当収入は利益さえあれば、当然もらえるが、地方新聞社のレベルでは、大した金額にはならないだろう。年間約6,000万円もの、勤務実態のない顧問料なるものは、誰が考えても異常な事象だ。

 白石浩子氏と初めて会ったのは、私がまだ同志社大学の4回生の時だった。新聞記者を目指していた私は、親友だった茶道裏千家家元二男の千政和君と一緒に当時、京都新聞社と子会社の近畿放送の社長だった白石英司氏(1984年没)の自宅を訪問したことがある。その時、夫人の浩子氏も自宅にいて、挨拶をした記憶がある。長男の京大氏は、当時、まだ8歳くらいだった。

 その後、私は、卒業年度に京都新聞社での編集部門の社員募集予定がないということで、履歴書が子会社の近畿放送にまわって、一応、希望通りに報道セクションに記者として配属された。その2年後、オーナー社長の白石英司氏が54歳の若さで急逝する。そして、そこから、京都新聞社、白石家、近畿放送の内紛が始まり、許永中氏の介入を許し、内紛は戦後最大の経済事件といわれたイトマン事件に連なっていく。私が勤めていた近畿放送は許氏らに食い物にされ事実上の倒産となった

 白石浩子氏の名前を報道でみるたびに、30数年前の出来事が、昨日のことのように思い出される。民間放送史上初めてとなった、衝撃的な近畿放送の倒産は、どういうメカニズムで起こったのか、誰がどう主導して策動した結果だったのか、当事者でもあった、私なりに一定検証はしている。それは機会をみて、出版物として世に出したいと思っている。この白石浩子氏にも、社会の公器であるはずの新聞と放送を「私物化」しようとした部分などで、大きな責任がある。

 白石浩子氏については、個人的に何の感情を持つものではないが、少なくとも、新聞や放送などのメディア事業に通暁し、その社会的使命を認識して行動してきた人物でないことは明らかである。いわゆる「金ヅル」としての、京都新聞グループを大株主というだけで牛耳り、人事権を濫用して、イエスマンを使嗾し、自己の利得だけ追求してきた強欲で哀れな女性としかいいようがない。そして、30年以上、その「虚像」に近い同氏の専横に甘んじ、その権力に傅き、社会通念上の正義を貫けなかった代々の社長や役員たちの「保身」や「弱腰」にも、呆れるしかない。

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