期末の仕事も、先日、実施した大分での支援案件の報告書作成を残すのみとなった。その構想を頭の中で整理しつつ、昨日、車で蓼科から三重県の津まで4時間かかって移動した。今日から、10年来のゴルフ仲間であるOさんと、ゴルフ合宿に入る。Oさんとは、10年前に、当時、入会していた葉山国際CCで知り合った。当時は、ベンチャー投資企業の専務をされていた。その後、独立して7年目に入っているが、しっかりと地に足をつけて、活躍されている。
Oさんが独立した当時、年齢は3歳下だが、独立自営業者としては「先輩」である私の方から、独立自営に関する助言を、自分の経験を踏まえていろいろとさせてもらった。ずっと組織にいて、定年後に独立して成功した人を、私は殆ど知らなかったので、大手証券会社で華々しい実績を残してきたと聞いてはいるものの、Oさんがどこまでやれるか、正直、わからなかった。
経営コンサルタントの世界は、独立して3年続けば5年続く、5年続けば10年続けられるという定理があると自分の経験も含めてそう思っている。Oさんの事業領域は、経営コンサルタント的なところもあるが、通常のコンサルタントの域に留まらず、M&Aのコーディネートや上場支援など、業域をどんどんと拡大していっているようだ。そもそも、私なんかとはやっていることのスケールが違う。
昨夜は、ホテルのレストランで、「カニすき」に舌鼓を打ちながら、ゴルフ談義を中心に、積もる話をした。互いに「生き残ってこその」再会だということを自覚しつつ、こうして、一応元気で、好きなゴルフをともに楽しむことができることに、感謝をせずにはいられない気持ちで一杯なのだ。
Oさんという、よき人生の先輩に出会い、いい刺激をもらいながら、私も日々、経営支援者として奮闘している。まだまだ、未熟な自分を自覚しつつ、そうはいっても、私の助言や支援を待望してくれている企業や経営者達に、心のこもった、そして役に立つ助言やサポートをしていくことで、自分自身も生き甲斐を感じている。「生きることは、生かされることだ」と日々実感している。
ゴルフをしていなければ、Oさんのような素晴らしいビジネスマンと出会うことはなかっただろう。10年前の8月だったか、葉山国際CCのフロント前で、私がOさんに「一緒にやりませんか?」と声をかけたのが、嚆矢となった。以来、ゴルフ仲間として、親しく交流をさせていただいている。その意味では、ゴルフというスポーツにも感謝しなければならない。
株式会社フォレスト・ミッション 代表取締役、林業経営コンサルタント、経済産業大臣登録・中小企業診断士
我が国における林業経営コンサルティングを構築した第一人者であり、これまで460超の林業事業体の経営コンサルティングに携わる。2015年から、活動拠点を東京から信州・蓼科に移して活動中。