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安倍元首相の命日に寄せて

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 今日は、安倍晋三元首相の三回目の命日である。3年前の、 7月8日、11時31分、奈良市の近鉄大和西大寺駅北口付近で、元内閣総理大臣の安倍晋三が選挙演説中に銃撃され死亡した日である。その状況からは、いわゆる「暗殺」ということになるが、事件の真相は、3年経った現在も闇の中である。但し、安倍さんがこの世にいなくなってからというもの、我が国の政治経済は混乱し、国家運営の主軸となるトップリーダーを失ったこの国は、ずっと迷走を続けているといって過言ではない。

安倍元首相が狙撃された、近鉄大和西大寺駅北口(2023年11月6日撮影)

 昨年の今日は、東北に出張で滞在しており、現地で安倍元首相に黙祷をした。この写真は、関西に出張で出かけた際に、現場を訪れ撮影したものだ。今日も、現場には献花台が設置され、多くの人が訪れているという。あれから3年経った今も、安倍さんがこの世にもういないということを実感できない人は多いことと思うし、私もその一人である。そして、彼が生きていてくれたら、この国は、ここまで劣化していなかっただろう。それどころか、トランプ大統領との良好な人間関係に基づくさまざまな連携によって、複雑な国際情勢の中で、したたかに成長基調になっていたと臍を噛む思いをしているのは、私だけではあるまい。

 安倍元首相が凶弾に斃れ落命した時、彼は満67歳で68歳になる直前だった。あれから3年経ち、3歳年下の私も67歳と安倍さんと全く同じ年齢になった。面識こそなかったが、2000年頃から、3歳年長の安倍晋三氏に注目し、爾来、22年に亘り、安倍さんの動静を悉に追いかけた。「安倍さんが頑張っているから、自分も自分の領域で頑張らなければならない」と彼の雄姿を遠くからみながら、自らを鼓舞して、何とか生きてきたというのが正直なところだ。

 「実録 安倍晋三」(岩田明子著 文藝春秋)には、安倍さんが、もう一度、政権トップに復帰し、憲法改正等の諸課題の解決に取り組む決意を固めていたということが書いてある。タイミング的には、岸田前首相の総裁任期が切れた、昨年の10月を想定していたことになる。その時、安倍さんは70歳、まだまだ元気で、持病も新薬によって快癒し、政治家として円熟の時期を迎えていたに違いない。安倍さんを失ったのは、返す返すも残念な出来事だったが、もう彼はこの世にいないのだから、残された我々は、自分の活動領域の中で、自分と大切な人を守っていかなければならない。そしてこの社会を少しでも良くしていく取り組みをしていくべきなのだと、安倍さんの命日に改めて、その思いを強くしている。

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