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新会社fewt地元財産区との森林整備事業が始動

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 昨日は、私が居住する東急リゾートタウン蓼科に隣接する、北山湯川財産区と、株式会社fewtの長期施業受委託契約の調印式だった。自宅から車で5分ほどのところにある、湯川公民館の会議室で北山湯川財産区の総代や議長等の役員と(株)fewtの小宮山信吾社長、取締役の私、長嶋執行役員、そして、来賓として、東急不動産グループ企業である、東急リゾーツ&ステイの総支配人3人に立ち会っていただき、調印式を執り行った。

 北山湯川財産区は、この地域の財産区としては最大規模の、約600haの森林を保有する有力財産区で、東急リゾートタウン蓼科の総支配人の紹介で面識を得た。その後、当財産区が抱える森林整備・管理に関する諸課題を小宮山社長とともに聴き、その解決のためにお手伝いをさせていただく運びとなった。契約主体となった㈱fewtは、有限会社天女山(本社 山梨県北杜市 社員17名)の小宮山信吾社長と私が2年前に設立した、森林総合サービスを事業領域とする会社で、本社を長野県・富士見町に置いている。 

長期施業受委託契約調印後の記念写真 中央左側が小宮山社長、右側が湯川財産区の両角総代、
右端が長嶋啓貴氏 令和6年6月2日

 初めてお目にかかってから、湯川財産区の方たちとの信頼関係を築き、長期的な森林整備・管理に関する合意形成や行政機関を含む関係者との調整を経て契約に至るまで1年半の歳月を要した。私は小宮山社長や長嶋さんの奮闘を後ろから見守り、適宜助言をする立場だったが、その成果があり、大きな節目を迎えることができたことをとても嬉しく思っているところだ。もちろん、これは、長期間の森林整備・管理、そして利活用のスタートになるが、創業66年の林業会社の三代目であり、40歳の若き経営者、林業家である小宮山信吾さんを先頭に、地域の皆さんに喜んでいただける、いい仕事を積み重ねていってくれるものと期待している。

 天女山の活動拠点である山梨県北杜市と湯川財産区がある蓼科は、八ヶ岳の東と西の麓に位置し、森林の樹種もカラマツなど同一であり、1つの森林地域としての統一的な森林整備・管理が希求され、また、多くのリゾート地を擁することで、豊かな森林資源をベースにした地域振興が極めて大きなテーマになる。㈱fewt及び(有)天女山は、その一翼を担っていくことを社会的使命と確信し、今後、県境を越えた活動をしていくことになる。私自身は、これまで通り、林業経営コンサルタントとしての活動を継続しながら、蓼科においては、森林整備・管理、木材生産等の主体となる林業事業体の一員として、地域に根差した活動をしていくつもりだ。

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