フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

長く続けることの意義とは

投稿日:2023年1月17日 更新日:

 昨日は、福島県の古殿町での、「新たな林業モデル実証事業」の現地検討会に参加した。皆伐再造林の効率・低コスト化、原木のトレサビリティ明確化による付加価値の向上などに取り組んでいる。事業の主体となっているのは、若い社長が率いる「サンライフ」」という林業事業体と町役場である。この事業で取り組むことができることには限りはあるとは思うが、こういった機会をうまく活用して、1つでも2つでも、いわゆる「持続可能な森林管理」や「地域における林業振興」に向けての果実を掴んで欲しいと思う。

新たな林業経営モデル実証事業の現場(福島県・古殿町)

 現地検討会終了後、新白河駅から、新幹線で東京に移動した。夜は、35年くらいの付き合いになる、赤坂のスナックに行き、店主と2時間ばかり歓談した。この店は、コロナ禍の中で、完全予約制になっていて、私が立ち寄る時、2回に1回くらいは、いわゆる「貸し切り」状態になる。そのたびに、店主には申し訳ない気持ちになるのだが、こればかりは仕方がない。

 これから、一旦、蓼科に戻り、明朝、鳥取に向かうことになっていて、今週は、少しタイトなスケジュールとなり、仕事のリズムが整ってきているという実感がある。昨日も、町役場の人から話しかけられ、「現代林業によく記事を書かれていた、あの坪野さんですか?」ということから、いろいろと地域での森林・林業の問題を聴いた。確かに、「現代林業」には、提案型集約化施業やコスト管理、人材育成などの連載やレポートなどを一時期、五月雨的に記事にしてもらったし、山村や林業を舞台にした「短編小説」を連載したこともある。この小説は、実話に基づいて書いたもので、いろいろな人から「面白かった」とか「ためになった」といった感想をいただいた。

 森林・林業に関わって、今年で丸20年になる。昨日のようなことがあると、長く続けてこそ、この職業の味が出てくるという「定理」を実感する。そのたびに、頑張っている人を支援して、より大きくなってもらう、胸を張って仕事や経営に臨んでもらう、私の活動は、まだまだ続いていくのだと、少し酔った頭で考えつつ、ホテルに戻った。

 

-未分類

関連記事

宮崎→東京、独りの時間も多く

 日曜日の早朝に自宅を出て、羽田空港→宮崎空港、そこから、事業の事務局の人たちとレンタカーで延岡まで走り、その日は当地で宿泊、翌朝、日向で「架線式グラップル」の稼働現場を視察した。架線式グラップルは、 …

岸田総理襲撃事件で考えたこと

 土曜日の昼前、仕事関係の資料を作成中、突然飛び込んできたニュースに驚きを禁じ得なかった。昨年7月8日、忘れもしない、安倍元総理の暗殺事件が奈良市内で起こり、今度は、隣県の和歌山市で、現職の総理が狙わ …

文春砲第二弾、広がる疑念

 今日発売の「週刊文春」(2月23日号)に、安倍元首相「疑惑の銃弾」の第二弾が掲載されている。見出しが、写真のように、 【 昭恵夫人 暗殺映像を再生し「変ですよね…」 】 である。昭恵夫人以外にも、小 …

目先の現象に翻弄されないこと

 外材の高騰に伴い、国産材の価格も上がり、おまけに品薄になっている。しかし、私見だが、「実需増なき価格向上」に、林業側は、翻弄されるべきではないと思っている。こういう時こそ、「山は貯金箱」、「森林を育 …

業務の合間の読書にて

 このところ、毎週のように出張し、その準備や整理のための会議を挟み、仕事モードの日々が続いている。昨年度よりも、その稼働率が上がっていて、これはいい傾向だと嬉しく思っているところだ。そして、その合間の …