フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

安倍晋三元首相の死に思うこと

投稿日:

既報のように、安倍晋三元首相が、奈良市内で応援演説中に、山上某という男に銃撃され亡くなった。享年67歳、昭和29年生まれで、私よりも3歳年長、同世代である。一昨日、テレビの速報で、この惨劇の報を知り、所用で銀行に向かう車の中で、「絶対に死なないで下さいよ」と呟き続けた。夕刻、搬送先の病院でその逝去に接した時から、現在まで、正直なところ、茫然自失の状態が続いている。今日日曜日は、ちょうどホームコースの月例が開催される日で、参加しようかとも思っていたのだが、こんな時に、ゴルフに興じることもあるまいと自宅にいて、テレビからも離れ、気力を振り絞って、今週の研修案件の資料づくりに励んだ。

安倍晋三氏公式HPより

 私は、安倍晋三元首相とは面識はない。ただ、今から20年前に、何かの用事で自民党の事務局長を訪問した際、私がその事務局長に「今の若手政治家で、将来の首相としてふさわしい人は誰ですか?」と質問したことがある。その時、その人は即座に「安倍晋三さんをおいて他にはいない」と断言した。その理由のひとつとして、「人望のレベルが他の政治家とは段違いである」ということだった。その際、放送局の報道記者同期だった、石原伸晃氏の名前も挙げて「彼はどうなんですか?」と質問すると、「いやあ、全然」という返答だった。

 その時以来、安倍晋三という、3歳年長の政治家の動静が気になった。安倍氏は、その後、自民党の幹事長を務め、官房長官を経て、2006年、52歳で総理大臣となった。私は、もともと特定政党の支持はせず、政治家というのは、その人物個人の政治信条や人格・言動・成果をもって評価するべきだと考えている。その意味で、安倍総理が、自民党という枠組みを超え、この国のリーダーとして、この国を良くするために、どれだけ頑張ってくれるかということに期待した。

 安倍晋三氏の総理大臣や政治家としての評価は、同氏の没後、つまりこれから客観的な検証がなされて、正当なものが歴史の中に刻まれると思うが、私を含めて、極めて多くの「この国を想う普通の人々」特に、同世代の人たちは、安倍氏の突然の死に、かつてないくらいの衝撃を受けているに違いない。現に、私の親しい友人、知人たちも、殆どが私と同じ茫然自失状態で、この2日間、何も手につかない状態だということだ。

今回の「暗殺」(暗殺としないのは日本のメディアだけである)について、この時点で、あれこれ語るのは敢えてしない。客観的なエビデンスやファクトが、あまりに少ないからだ。いま、できることは、安倍氏の死を悼み、悲しみつつ、この国、この社会において、自分自身が何をするべきか、何ができるのかということを、真剣に考えることだと思っている。

 

 

-未分類

関連記事

1つ1つの仕事を丁寧に遂行する

 昨年秋をその嚆矢として、この春から本格的に取り組んできた案件が、終盤に差し掛かり、現地への出張もあと2回となった。来月末には、一つの節目(マイルストーン」を迎えることになる。当社執行役員の大和田千穂 …

対面研修で快い疲れをおぼえる

 一昨日、昨日と、山梨県都留市内で、森林組合の経営幹部を集めた研修講師を務めた。この3年間、コロナ禍で対面での案件が殆どなくなり、オンラインで実施してきたが、やるたびに「もどかしさ」を禁じえず、久しぶ …

「暗殺が成功して良かった」発言についての見解 その2

 島田雅彦氏は、私よりも3歳年下の62歳、いわゆる団塊の世代ではないが、思想的にはリベラル、かなりのレフトウィングである。問題の発言は、同じような思想を持つ、ジャーナリストの青木理氏、京都精華大学准教 …

長く続けることの意義とは

 昨日は、福島県の古殿町での、「新たな林業モデル実証事業」の現地検討会に参加した。皆伐再造林の効率・低コスト化、原木のトレサビリティ明確化による付加価値の向上などに取り組んでいる。事業の主体となってい …

隙間時間に読書をする日々で

 能登半島地震で亡くなった人にお悔やみを、また、被災した人にはお見舞いを心から申し上げたいと思う。元日の16時10分頃、ここ蓼科でも震度4のやや強い横揺れが1分余り続き、俄かに恐怖が走ったが、テレビを …