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より有益な助言をしていく

投稿日:2021年5月24日 更新日:

 このところ、いろいろなところから、仕事のオファーや問い合わせをいただき、例年よりも早く、具体的な動きが出てきている。昔ながらの「仕事人間」の私にとっては、とても嬉しいことで、リモートワークの定着がその動きを加速させている感がある。先日も、ある県の支援団体から「坪野さんの力を借りたいと思っています」との連絡を受けた。20年近く、営々と林業事業体の経営支援や人材育成などに取り組んできたことが、確かなベースとなり、多様なニーズに対して応えうるノウハウを積み上げてきたと自負するところだ。

 2003年から2008年まで神戸を拠点に活動した時にお世話になった中小企業診断士の先輩である、福島繁先生は「経営コンサルタントは、60歳代からが一番力が出る。坪野さんはこれから全盛期を迎えるだろう」と言って下さった。この世界での恩師である森井義之先生も、同様のことを仰っている。そういえば、私が初めて東京で森井先生とお目にかかったのが、今から19年前のこと、当時、先生は67歳で、その佇まいからは、至高の経営コンサルタントとしてのオーラが全身から漂っていた。穏やかな人柄の中にも、凄みが随所に感じられた。その時私は45歳だったが、自分も将来、こういう経営コンサルタントになりたいと、熱い想いを持ったことを覚えている。

 それから、20年近く経って、私はもうすぐ64歳になる。初めてお目にかかった時の森井先生の年齢に年々近づいてきた。森井先生は、中小企業の経営や事業再生のパイオニアにして泰斗として、40年以上活躍され、実に多くの実績を残された。弟子筋の私は、その思想、考え方などを受け継ぎながら、森林・林業という業種に専門化し、16年間に亘って、森林組合や民間事業体などの林業事業体に対する経営コンサルティングやさまざまな助言をしてきた。その数は、400を超え、私はいまだに「我が国でただひとりの林業専門の経営コンサルタント」として活動している。

経営者・経営管理者に対する助言風景

 今期は、とにかく、より多くの林業事業体に対して、さまざまな助言をしていきたいと思っている。これまでに訪問して、経営診断などを実施したところも含めて、現状を踏まえつつ、時代の変遷にきちんと適合し、自助努力で健全経営を続け、地域森林管理や木材生産、森林所有者への収益還元を、能動的に継続していける、まさに地域における森林・林業の担い手としての林業事業体を、私が培ってきたノウハウを駆使して支援していければと思っている。

 日々、問題意識をもって頑張っている人達が好きである。都道府県庁の普及指導員の人達も、多くの人は懸命に事業体をサポートしている。本庁の人も含めて、地域の林業事業体の「意欲と能力」の度合いが、その地域の森林。私は、その極めて重要な「育成・サポート」というミッションを与えられ、そこに踏み込み、精一杯、事業体の経営者や関係者の人達を支援している。良質の助言ができる環境や資源は揃っている。いい仕事をこの先も積み重ねていきたいと思う。

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