フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

新型コロナ禍での無力感の後に

投稿日:

 2月下旬に、出張で横浜湾に近いホテルに宿泊した際、何ともいえない「危機の予感」を感じ、その夜は眠れなかった。その頃は、まだ、新型コロナウィルスによる社会の混乱は生じてはいなかったのだが、時あたかも、横浜港でのダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナウィルスのいわゆるクラスターが大きな問題になっていた。海外のニュースサイトをチェックして、このウィルスの感染力の怖さを実感し、ちょうど、東京での屋形船の集団発生なども騒がれていたので、直感的にこれはこれからえらいことになると思った。

 それから先は、ひたすら、この未曾有の「国難」ともいえる事態を見守りつつ、早期の収束を願いながら、ただ、「ウィルスを移さない、移らない」という自衛をする以外に、何もできない自分自身を含めた経営コンサルタントという職業者そのものの無力さを感じながら、自粛の生活を送ってきた。緊急事態宣言は解除され、都道府県をまたぐ往来自粛も解かれたが、肝心の東京での感染者が後を絶たず、現状では全く予断を許さない局面に、いまだに瀕しているといえる。

 私の事業領域である森林・林業は、世の中が正常に動いているということを前提に業として成立する「業」である。国土の7割を占める森林を守っているという意味では、社会的に極めて重要な役割を担っているのだが、住宅などの原材料となる木材を供給しているビジネスという点では、市場の動向に大きく左右される「他力本願的な」面を否めず、また、公的な補助金なしでは成立し得ない脆弱な経営基盤でもある。要は、世の中がうまくまわってこその林業なのだ。

 本当は、完全に新型コロナウィルス禍が収束するまでは、下手に動けないと思っていたのだが、案件も含めて周囲が少しずつ動き出したので、自分自身も来月から活動を本格再開することにした。このブログも同様に再開して、いろいろと発信をしていこうと思っている。新型コロナの第二波、第三波が来るのは、素人の私でも十分に予測できるし、我々国民や企業は、それを前提とした「生き残り策」や活路を見出して行動していかなければならない。

 幸いにして、私自身は、新型コロナウィルスにも遭遇せず、体調は良く元気である。苦しい時に助け合える仲間もいる。自分ができること、やるべきこと、求められていることなどを突き詰めて、自らを鼓舞しながら、前に進んでいきたいと思っているところだ。

-未分類

関連記事

隙間時間に読書をする日々で

 能登半島地震で亡くなった人にお悔やみを、また、被災した人にはお見舞いを心から申し上げたいと思う。元日の16時10分頃、ここ蓼科でも震度4のやや強い横揺れが1分余り続き、俄かに恐怖が走ったが、テレビを …

京都で入手したロックグラスで

京都・寺町でみつけた作家もののロックグラス  先週木曜日に、京都・寺町商店街に行った際、ふと通りかかった元工具店に、写真のグラスが展示されているのをみつけ、手に取ってみた感じが良かったので、これを購入 …

森林は何を語るのか

 蓼科に来てから、自宅回りの森林の中を散策することが、日課になり、特に天気のいい時には、思索を巡らせながら小一時間歩くのが楽しみになっている。春夏秋冬、森林はその姿、佇まいを変化(へんげ)させながら、 …

出張明け、日曜日の蓼科にて

 3週間連続の出張ということで、自宅で過ごす時間が少なく、また、梅雨時とあって、好天の日の蓼科の風情にこのところ触れていなかったこともあり、日曜日の今日は、この時季の蓼科らしい「涼夏」となり、朝から外 …

この国の行方を考える その1

 今朝は、早朝の5時に目覚めて、そのままベッドの中でいろいろと考え事をした。妻と義母が今日から2日間、近隣に出かけるということで、この2日間は、犬猫と一緒に自宅周りで過ごすことにしている。昨日の午前中 …