フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

渾身の助言を遂行するという使命感を持って

投稿日:2019年9月30日 更新日:

 このところ、林業事業体の経営診断が続き、そのためのヒアリングや現地視察、各種分析・報告書作成・報告会等に費やす時間が多くなっている。今から16年前、私は経営コンサルタント(中小企業診断士)として、初めて森林・林業に関わった。和歌山県での森林組合経営幹部研修会での講演がその嚆矢だった。平成15年(2003年)11月のことである。当時、私は46歳、血気盛んな経営コンサルタントだった。

 以来、340近い林業事業体に赴き、森林組合や民間事業体などに対して、経営全般や事業・組織運営、人材育成などで、専門的な助言をしてきた。この分野は、私自身が開拓したものであり、その手法も自分自身で開発・創造したものだ。その活動と併行して、森林施業プランナーなどの林業における人材育成にも長年関わり、この仕事も自分にとって重要な位置づけとなっている。最近では、木材の需要側である川中の企業や経営者にも、山側の立場で助言をすることが多くなっている。

 専門家集団と銘打った「チーム・フォレストミッション」の活動は、この下期あたりから活動が本格化してくる。私もその一員として、地域地域での森林・林業の再生や振興、事業体支援等に全力を尽くしたいと思っている。林業のことを「ダメだ。ダメだ」と否定していても、何も始まらない。未来に希望を持って懸命に、そして真面目に頑張っている林業関係者はたくさんいる。その人たちの頑張りをもっと後押ししなければならない。

 真の専門家の言葉は極めて重い。我々は、自分の言葉に責任を持つ必要がある。その影響力が大きければ大きいほど、自分の言葉の重みは増していく。今日も、県内で経営診断の報告会を兼ねたセミナーがある。その資料と報告書は、ここ数日で集中して作成した。その中に盛り込んである助言は、自分として渾身のものだと自負している。たとえ部分的でもいい。その地域の森林・林業、そしてそこで働く人たちのためになるのならば、私は自分の事業領域の中で、その使命を果たしていこうと思っている。

-未分類

関連記事

今期の出張が終わる…新潟でとても嬉しかったこと

 木曜日の早朝、車を茅野駅に置き、あずさ号で東京、そこから、新幹線に乗り継ぎ新潟県の長岡に移動した。今年度最後の出張ということで、電車内において、今年度の出来事をいろいろと振り返りつつ、コロナ禍の中で …

森林所有者の無関心化には加速がかかっている→時間がない

 森林組合の経営診断などで、組合員のヒアリングをすることが多いが、そもそも、そういうところに出てくる人は、まだ、森林に対して関心を持っている方である。父親が植林をしたとか、自分自身も若い頃は、下刈りと …

京都新聞社強欲オーナーには、哀しみしか感じない

京都新聞社本社(京都市中京区)筆者撮影  有力地方紙の京都新聞社のオーナーである、元顧問の白石浩子氏が、長年に亘り、勤務実態がないのに、総計19億円もの不当な報酬を得ていたとして、現役の記者らが同氏を …

故安倍晋三氏へのレクイエム1

 今日は、7月8日、1年前に奈良県の近鉄西大寺駅前で、参議院選挙の応援演説中に、銃撃され暗殺された、安倍晋三元首相の命日である。いわゆる、一周忌ということだが、今日は、自室に籠もって、ひたすら安倍晋三 …

「傘がない」の時代を想う

 井上陽水の名曲である「傘がない」は、彼の2枚めのアルバムの中に収録されている曲で、1972年1月にリリースされた。この曲は、その時代の若者が熱を入れていた学生運動や政治問題、社会問題よりも、目の前に …