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衆議院議員東京15区補選の行方

投稿日:2024年4月24日 更新日:

 衆議院議員補欠選挙が、東京15区、島根1区、長崎3区の3選挙区で28日投開票が行われる。前回まで議席を確保していた自民党は、島根1区しか候補者を立てられず、他の選挙区は不戦敗で、島根で敗北すれば、全ての選挙区で議席を失うことになり、そうなると、当然ながら、岸田首相の責任が問われ、解散総選挙の道筋もみえてくる。今回の補選では、東京15区(江東区)に注目が集まっている。自民党の衆議院議員が2代続けて、IRとソーラー絡みで逮捕・起訴されるという異常事態の中で、9人が立候補し、全国的に注目を集めている。

 個人的には、最も理念や政治思想が明確で、国会議員候補者らしい演説をしている、日本保守党の飯山あかり候補を支持するものだ。告示日当日夜に、ネットメディアが主催する、候補者討論会が開催され、you tubeで全てをモニターしたが、先入観を排しても、飯山候補の発言は他の候補と比較するまでもなく際立っており、「タマが違う、格が違う」という印象だった。中国企業から賄賂を受け取り、逮捕・起訴され有罪判決を受けたばかりの秋元司候補も出席していたが、上告なりして無罪を勝ち取るか、刑を終えてから出馬するべきで、「この人は、恥というものを知らないのか」と呆れかえっているところだ。

 小池百合子都知事に推され、国民民主党が推薦している乙武洋匡候補は、不倫問題もさることながら、一体何をしに国政に行こうとするのか、さっぱりわからない。現時点で、立憲民主党公認で共産党が推薦する、酒井なつみ候補が先頭を走っているとのことだが、これを追っているとされる維新公認の金澤ゆい候補も含めて、発言している内容が薄すぎて話にならない。他の候補は、はっきり言って泡沫候補であり、東京15区は、事実上、組織票のある酒井・乙武・金澤候補と落下傘ながら地道に江東区で辻立ちなどの活動をしてきた飯山候補の4人の闘いになっている。

 盲目的に、政党を支持する時代は、明らかに終焉を告げた。1955年(昭和30年)に保守合同で誕生し、長年、我が国の政権を担ってきた自民党も、政治資金パーティー券問題で、国民の信を失い、この先、政権を担うに値する政党として存続するのか、私は非常に危ういと踏んでいる。かといって、立憲民主党や維新の会が政権を担えるとは到底思えない。2009年の民主党による政権交代のような「事件」はないにしろ、1993年の非自民の連立政権が、形を変えて国政を担うという構図は十分に想定できる。

飯山あかり候補(日本保守党公式サイトより)

 考えてみれば、1993年に政権を奪取した連立政権の首班になったのは、細川護熙氏だった。この人が、1992年5月に日本新党を結党した時、現職の国会議員は1人もおらず、設立の記者会見も細川氏自身が一人で行った。翌1993年7月の衆議院選挙で、日本新党は35人が当選し、小沢一郎氏率いる新生党を始め8党派で政権を奪取し、約30年続いた自民党政治にピリオドを打った。あれから、さらに30年経ち、自民党が自ら招いた綻びで自壊していく中、新たに政権を担う政党、現実的には連立政権になるが、結局、自民党と体質が変わらず、失速してしまった細川政権とは別種のものが希求されているといって過言ではない。今回の、東京15区の衆議院補選は、その道筋を占う試金石となる選挙であり、特に日本保守党の動静には大いに注目するべきイベントだと云える。

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