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森林と共に過ごす時間が大事

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 ここ蓼科は、朝晩の気温が下がり、未明には氷点下になって、いよいよ本格的な冬に向かって季節が進んでいる。和歌山県生まれの私は、正直なところ寒い冬は苦手で、この季節はできれば温暖なところで過ごしたいと思うが、諸事情がそうはさせてくれない。今年の1月初旬には、あまりの寒さに血行が不調になったのか、2週間ほど体調を崩した時期があった。8年余り、ここで生活しているとはいえ、体質的に厳寒にはやはり慣れない。

自宅からみえるカラマツとミズナラの混交林

 しかしながら、この冬は、時間をみつけて専らこの別荘地内の森林を歩くようにしたいと思っている。それは、運動不足の解消という目的だけでなく、前にも書いたように思うが、「森林と対話しながら思索を巡らせる」という、むしろ内面的なところからの発露といった方が正しいかもしれない。もっと格好良く表現すると、森林との対話の中で、「自分自身を客観視」できる時間が自分にとっては珠玉のときなのだということになる。

 確かに、ここの冬は厳しい。氷点下15度くらいまでは確実にいくし、ここで定住する人は、全世帯の数%しかいない。殆の別荘オーナーは、5月の連休あたりから来て、10月の紅葉が終わると東京や名古屋などに戻っていく。私自身も、最初はそういう形を想定していたのだが、結果的に、この地に定住することになり、それが8年目に入っている。とにかく、ここは夏は快適であり、春も秋は短いが、それなりに味わい深い。その代わり、厳しく長い冬をどう過ごすのかということが生活上の課題になるのだ。

 森林・林業に携わってちょうど20年、森林の中に住むようになって7年、なんだかんだといいながら、森林に親しむ時間が公私共に多くなり、生活の一部にもなっている。どちらかというと、海よりも山の方が好きで、かといって、登山をするわけでもないが、森林に触れていること、そこにいること自体に「居心地の良さ」を感じている自分がいる。来週あたり、公表することになるが、そういった森林を「真っ当な林業」でもって、きちんと整備・管理していく事業にも関わっていくことにした。自分自身、もっともっと、森林やその周囲のものを好きになってみたいし、それが、自分自身の「最適で最後」の居場所なのだと思っているのだ。

 

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