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林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

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チームF、千葉で始動する

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 先週は水曜日から金曜日まで、千葉のプランナー研修だった。いわゆる、2次研修というもので、1日目は終日、現場に入り、搬出間伐など森林整備を設計する能力を向上させる実習と、効率的な作業道を設計する能力を向上させる踏査実習を実施している。実習地は君津市内の森林だった。今回の研修のスタッフは、森林づくりの講師が内田健一氏、作業道設計の講師が浦部秀一郎氏、コーディネーターとファシリテーターが横山繁樹氏、運営責任者が私という4人体制だ。

チーム・フォレストミッション(左から横山、内田、坪野、浦部)

 浦部さんとは、2006年のプランナー育成の前段となる、京都・日吉町森林組合での集合研修で初めて会って、それ以来の付き合いだから、今年で14年になる。当時は32歳だったわけで、群馬県・多野東部森林組合の会計主任兼プランナー候補として研修に参加していた。その研修は、4泊5日で、全国から集まった人たちと寝食をともにしながら、林業の再生や事業体の経営、人材育成などについて、一緒に勉強をしたのだが、彼の印象は、「物静かな中にも、研修の成果を持ち帰り自分の組織で実践するという決意を内に秘めている」というものだった。

 一方、内田健一さんは、元々は森林開発公団の職員で、徳島で勤務し、その後、大学院に入って林学を学び直し、その後、森林組合などの作業班や一人親方を経験、岐阜の森林文化アカデミーの助教授を務めた後、在野の研究者として独自の生き方をしている人だ。彼とは、12年ほど前に、愛媛県の久万高原町を一緒に訪問し、そこで親しくなった。私よりも10歳年下だが、筋を通す熱血漢で、組織には馴染まない性格だが、林業界にはなくてはならない人材だと思っている。

 この2人が、丸一日現場で指導し、翌日は座学でみっちりと講義をしてくれた。林業の現場で実践をしてそれを検証してきたプロフェッショナルの言葉は非常に重く、受講者の人たちの心にストレートに入ってゆく。これがチームフォレストミッションの強みの最たるものなのだと思いながら、彼らの研修をそばでみていた。路網や作業システム関係では、提案型集約化施業のパイオニアであり、近代林業のレジェンドである、日吉町森林組合理事の湯浅勲さんにも、鳥取県などで講師として研修をしてもらっている。湯浅さんについては、また、項を改めて、その人柄などを語ることにしたい。

 チーム・フォレストミッションの活動に、顧問として、藤森隆郎先生と酒井秀夫先生から、日々、大所高所からいろいろな助言をしていただいている。長年に亘って培ってきた、それぞれの専門性と相互の信頼関係を駆使して、我が国の森林・林業再生、振興に少しでも寄与していきたいというのが、我々の共通の目標になっている。それぞれの地域における森林・林業のあるべき姿を描き、そこに向かっていく道筋を具体的に示していくこと、林業に従事する人たちが誇りを持って仕事に励むこと・・・そこには希望があり未来がある。

 

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