フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

人材育成に終わりはない

投稿日:

 今年度下期の案件においては、人材育成にかかるものが多くなっている。林業事業体の経営者や役員、経営管理者、中間管理職、一般職員、森林施業プランナー、現場技能者等々、国や都道府県・関係団体等が主催する事業において、人材育成をテーマとするものが年々増えているという実感がある。最近では、川上(林業側)だけでなく、川中(需要側)の人材育成や経営支援にも関わるようになっている。

 経営資源において、最上位に位置づけられるのが、いわゆる人材である。その人材(人財)のもとに、モノ(森林・設備等)・カネ(資金・利益等)、情報(森林情報・所有者情報等)・顧客ニーズ・技術といった、絶対必要経営資源が存在する。そういった経営資源を扱い、事業活動に投入していくのが人材だから、人が最上位の経営資源だということになる。

 2003年に森林・林業と縁ができて以来、16年余りに亘ってこの業界で活動してきたが、その中で、人材育成という事業領域は、林業事業体の経営支援と並んで、当初から大きなテーマだった。その取り組みを重ねていく中で、人材育成こそが、我が国の森林・林業を再生していく最大のテーマだと確信するようになった。どの業種でも人材の育成が最重要なのだが、林業界では、いい人材の存在と彼らの活躍が際だった改革や改善の原動力となっていく。

 どの業種でも労働力不足になっていて、良質の人材は奪い合いの様相を呈している。その中で林業だけが、いい人材を確保することは至難の業である。しかしながら、嬉しいことに、有為な人材が各地の林業事業体等に腰を据えて、活動している実態がある。林業や事業体自体に魅力があるから、そういう人材が来て定着するのだと思う。林業事業体は、経営者の手腕によって、その経営もそれに伴う魅力も変わってゆく。そして、そういう経営者を輩出していくことも、人材育成の重要な目的なのだ。

-未分類

関連記事

我が国の森林・林業について①

 先週、岐阜出張中、全国紙の記者から電話があり、「我が国の森林・林業について取材をさせてほしい」とのことだった。翌日、電話で1時間ほど、やり取りをしたのだが、その記者は、このブログを読んで私のことを知 …

期末案件に向き合う時間

 3月も中旬になり、人事異動の時期となった。役所や企業では、4月の異動の内示がある頃で、どこに異動するのか、ヤキモキしている人も多いだろう。私などは、サラリーマンを13年しかやっておらず、その間、異動 …

『なごり雪』を聴く季節

 2月もあと2日になった。外気温は、氷点下6度で、この辺りの寒さも緩んできた感がある。伊勢正三の名曲中の名曲、「なごり雪」メロディが自然と浮かんでくる季節になった。「春がきてきみはきれいになった。去年 …

今期の案件は本日で完了見込み

 今日は、東急リゾートタウン蓼科内にある、「morigurashi」ワークラボの個室で、午前中は、助言書の作成をして、午後からは、オンラインで助言をすることになっている。いずれも、新潟県の森林組合案件 …

久しぶりに日吉町森組を訪問

 昨日・今日と、関西で活動し、今日は2年半ぶりに、京都・南丹市の日吉町森林組合を訪問し、湯浅勲組合長と再会し、いろいろと語り合った。最近、完了した搬出間伐の現場も案内していただいた。湯浅さんとは、今か …