フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

森林・林業に関わって丸22年

投稿日:

 経営コンサルタント(中小企業診断士)として、初めて森林・林業に関わったのは、2003年10月、和歌山県森連主催の「経営管理者向け研修会」においてだった。今から22年前のことになる。2000年から2002年にかけて、新設の和歌山県中小企業支援センターで、マーケティング・マネジャーとして活動しており、その時に親しくなった、中小企業振興公社の職員の紹介だった。それが切っ掛けとなり、その後、私は中小企業の全業種支援から、森林・林業に専門化し、2005年からは、その活動が全国展開になった。

 その当時から現在まで、自分の中で全く変わっていないことがある。それは、とてもシンプルなことで、「林業は現場で成立する業」ということだ。従って、森林管理や施業の現場で懸命に働く人たちを大事にしなければならないということになる。藤森隆郎先生の言葉をお借りすると、「林業に携わる人が、そのことに誇りを持たなければならない」 ことが重要で、そのための労働環境や待遇の改善に手を緩めてはならないということになる。

 この業種で22年やってきて、自分自身で少し誇りに思えるところがあるとすれば、そういうところを踏まえて、林業の現場に従事する人たちと、私は常に目線を合わせて、本音で語り合ってきたということだ。そして、多くの人たちは、私に対して、直面している問題や事象について、率直に語ってくれた。目線を合わせるというのは、言葉でいうのは簡単だが、その人の立場・役割、感情など、いろいろな要因が入り交じるので、実際にそうなるのは容易いことではない。

 私の役割は、経営者や経営管理者に、経営改善等の助言をすることである。しかしながら、助言に至るまでの過程で、現場で働く人の意見や気持ちを、ヒアリング等で、できる限り受けとめた上で、自分なりに咀嚼をして、その事業体なり組織がよりよい方向にいくように助言をするということ。このことも、22年間、一切、ブレてはいないと自負している。森林・林業を支援し、地域の森林が適正に整備・管理され、そこで活動する林業事業体が相応の収益を得て、継続的に経営を続けていくこと、これは、私自身にとっての「社会貢献」であり、仕事のやり甲斐そのものなのだと考えているところだ。

-未分類

関連記事

林業経営コンサルタント養成塾を開講した理由

弊社のホームページにも掲げているように、今期から「林業経営コンサルタント養成塾」 (通称坪野塾)を適宜開講することにした。先日、早速、問い合わせがあったが、本格的に展開していくのは、今期の下期からにな …

晩秋の見事な紅葉にタイガーウッズの情熱を重ね合わせる

 ゴルフの話で恐縮だが、日本で初めて開催された、米ツアーで、タイガーウッズが見事に優勝した。ありきたりな表現だが、私自身もタイガーウッズのファンである。フィル・ミケルソンも好きだが、あまりにエリート過 …

懐かしき場所それは東京・銀座

東京・銀座7丁目の風景(2024年2月8日)  今から35年前の1989年2月、当時31歳の私は、厚手のコートを羽織って、銀座の街を歩いていたように思う。私が勤務していた近畿放送の東京支社が、銀座8丁 …

植林記念イベントを開催

 今日は、東急リゾートタウン蓼科内の山荘解体跡地の植林施業中現場で、別荘オーナーらが参加して、実際の植林を行う「植林記念イベント」が開催された。主催は、リゾートタウンを管理する、東急リゾーツ&ステイで …

この1ヵ月のふりかえり

故郷・和歌山県那智勝浦町の遠景  気がつけば、10月も下旬になり、ここ蓼科は、紅葉の季節となり、ほどなく晩秋に向かおうとしている。時の経過は、人間の営みの都合と関係なく、どんどん前に進んでいく。先月末 …