フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

事実上の「山守」としての活動

投稿日:

 昨日は、天女山の長嶋部長と一緒に、私が住む東急リゾートタウン蓼科内での、森林整備予定地を確認した。生憎の雪で、大枠の方向性を見定める程度の確認になったが、この真冬の最低気温氷点下12度の中、現場に行き、白い息を吐きながらあれこれと、森林整備や別荘地の価値向上等などについて話し合うのは、存外気持ちのいいものだということを再認識した。自身が住む地域の森林整備や管理に関わっていくのは、林業関係者としては理想的なことだと嬉しく思っているところで、これから施業をやるところや、施業中、すでに完了した現場などをみてまわり、都度、森づくりや施業などについて、所有者や関係者と語り合うのは、まさに、長年、追い求めた姿だった。10年前に、ここ蓼科の地に移住し、長年かけて、この境地に到ったということの価値を噛みしめているところだ。

景観・防災重視の施業を想定する別荘地内の森林

 この冬は、雪が多く、冷え込みも厳しい。前述のように、連日、最低気温が氷点下12度程度で、自宅にいる時は、暖かい部屋にいるのがベターだが、人のいないこの時季に、この別荘地内の森林を見て回る活動も、自分自身の愉しみとなっている。カラマツの一斉林をどう整備していくかという、定番的な施業を想定した森林の見方も楽しい。しかしながら、この700㌶というこの広大なリゾート地の価値を向上させていくために、それを支える基盤であるカラマツ、アカマツ、ミズナラ、白樺、山桜等々で構成される森林を、どのようにゾーニング・整備し、豊かな森林資源をどう活用していくかというところに思いを馳せることの方がもっと楽しい。

 新年度からは、(株)fewt(有)天女山で、このリゾート地を管理する東急不動産との長期施業受委託契約のもとに、本格的な森林整備や管理が始まる。その10年後の姿を夢想しつつ、そこまで生きて、また、元気で活動できていれば御の字であり、是非ともそうありたいと思いつつ、これから、時間の許す限り、この地域の森林を見て回りたいと思っている。縁もゆかりもない、この蓼科の地で、「自らが主体的に森林整備と管理に関わっていく」喜びを噛みしめながら、さらに足腰を強くしつつ、この地域の森林と向き合っていきたいと思っている。

 

-未分類

関連記事

今期の出張が終わる…新潟でとても嬉しかったこと

 木曜日の早朝、車を茅野駅に置き、あずさ号で東京、そこから、新幹線に乗り継ぎ新潟県の長岡に移動した。今年度最後の出張ということで、電車内において、今年度の出来事をいろいろと振り返りつつ、コロナ禍の中で …

「男と女」はもう歌えないのか

 「男と女」という曲は、1982年にリリースされた、チャゲ&飛鳥の名曲である。「黄昏の騎士」というアルバムに収録されている。我々の世代のど真ん中の曲で、私自身、この曲には思い入れが強い。もう30年前余 …

長く続けることの意義とは

 昨日は、福島県の古殿町での、「新たな林業モデル実証事業」の現地検討会に参加した。皆伐再造林の効率・低コスト化、原木のトレサビリティ明確化による付加価値の向上などに取り組んでいる。事業の主体となってい …

妹の命日を出張先で想う日

 今週は、日曜日から出張し昨日の夕方帰宅した。4月14日は亡き妹の7回目の命日で、例年は、この時期に仕事があまり入らないことで、自宅にいて静かに彼女を想う一日にしているが、今年は案件が入り、毎週のよう …

「秋の気配」が流れる頃

 このところ、このブログで重苦しいテーマの内容が続いているので、今日は少し、気持ちが軽くなりそうな話題にしたいと思う。私の趣味は、大したものではないが、出張の合間に近くのゴルフ場でラウンドをすることと …