フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

清々しい気持ちで向き合うこと

投稿日:

 火曜日に、盛岡市内で開催された「林業経営セミナー」が、年内最後の出張となった。今回は、地域森林(経営)管理における、林業事業体の役割と事業体自身の経営課題、とりわけ人材の確保と定着化促進というところにフォーカスして話をさせていただいた。岩手県では、何年ぶりかの講演となったが、旧知の経営者や経営幹部が声をかけてくれて、とても嬉しかった。私が来るということで、遠くから都合をつけて来てくれた人もいた。いつまでも忘れずにいてくれて、本当に有り難いことだ。

 盛岡を後にして、甲府で後泊、茅野駅に置いていた車でそのまま三重県に移動し、束の間だったが温泉に浸かってきた。車での片道4時間余り、道中の景色を楽しみながら、今年1年間の活動などを振り返るいい機会になった。自分なりにやるべきことはやったという実感があるが、やればやるほど、それに比例して多くの課題がみえてきて、この仕事に終わりはないという感じである。但し、信頼関係を構築できたパートナーとの協働、後継者の確保と育成など、ここ数年の目標が充足されていることに、一定以上の充足感をおぼえているところだ。

 先日、ある県庁の職員から、「当県の事業体支援について、注力していくことにしているが、どう考えても、あなたしかいないので、協力していただきたい」という熱いメッセージをもらった。以前、私がその県で活動した際の様子を覚えていて、そう思ったようだが、そもそも、私のことを覚えていてくれたことが有り難いし、なおかつ、一緒に仕事をしようと声をかけてもらえることが、とても嬉しいのだ。そういうときに、「長年、自分がやってきたこと、言ってきたことは決して間違いではなかった」という気持ちになる。

 自分に残された活動の時間は、そう長くないが、「是非、お願いしたい」とマーケットから声がかかる限り、そして、こちらの体力や能力がそれに対応できる状態である限り、この活動に注力してみようと思っている。幸いにして、体力の方は、同世代の人間よりも優っているという自負があるし、何よりも長年の活動で蓄積した林業界における経験値やノウハウは、それなりのものだと自負するところもある。そして、何よりも次代を担う若い人たちが将来に希望を持って、意義のある仕事に取り組んでいく姿を見守ることに大きな喜びをおぼえている。とにかく、清々しい気持ちで物事に向き合い、「楽しい」ことが一番である。

-未分類

関連記事

京都新聞社強欲オーナーには、哀しみしか感じない

京都新聞社本社(京都市中京区)筆者撮影  有力地方紙の京都新聞社のオーナーである、元顧問の白石浩子氏が、長年に亘り、勤務実態がないのに、総計19億円もの不当な報酬を得ていたとして、現役の記者らが同氏を …

no image

木材バブルは必ず弾け、また、元の状態が続くのか

 「ウッドショック」という、マクロ経済からすると「瑣末な現象」は、すでにバブル崩壊の兆しをみせているという。一時的な現象ゆえに、当然のことである。前にも書いたように、そんなものに翻弄されることはないの …

新年の想い・・・未熟の晩鐘

 年を追うごとに、師走や正月といった雰囲気が薄れてくる。その中で、新しい1年を迎え、また1つ歳をとる。人間の成長は、一般論では時間が経つ速さに追いつけない。そのギャップが「未熟」「未完」といった言葉で …

no image

多忙な日々こそ存在理由の証

 先々週、先週と、宮崎県や東京、三重県など、あちこちに出張する日々が続いていて、久しぶりに連泊の移動と活動ということで、時間や案件に追われるという、半ば「嬉しい悲鳴」をあげているところだ。その合間に、 …

no image

梅雨入りは、仕事入りの時期

 今年は、梅雨の到来が例年よりも早くなりそうで、ここ蓼科も、昨日あたりから、そういう梅雨を思わせる天候になっている。ただしかし、ここの梅雨は、ジメジメとした感じはなく、雨が夜に降ったり、それほど湿度が …