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山口・萩にて安倍元首相を想う

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 先週は、月曜日から水曜日にかけて、「新しい林業経営モデル実証事業」の現地検討会で、山口県の長門に出張した。現地では、県・市・林業事業体などが設立した「一般社団法人リフォレ長門」が、間伐が遅れている地域の森林整備に資するよう、ICTを活用した先進的技術でもって素材生産効率や労働安全性の向上、加工側との詳細な情報共有による、原木価値の向上、鹿の捕獲とジビエ利用等、幅広いテーマに取り組んでいる。

新しい林業経営モデル実証事業現地検討会の様子(8月20日 長門市内)

 現地検討会の当日は、行政関係者や林業関係者らが参加し、30度を優に超える猛暑の中で、ICTハーベスタの紹介や苗木などを運搬する電動クローラ一輪車などの実演があった。林業労働力の確保や定着化のためにも、より効率化や省力化に資する林業機械の導入と実稼働が喫緊の課題となっている。主伐・再造林を無理なく進めていくためにも、リフォレ長門のような、地域の関係団体が結束してそういった取り組みを進めていくことが肝要だ。

当時のまま保存されている松下村塾・・・講義室(山口県萩市・松蔭神社内)

 前泊した新山口から長門に向かう途中、萩に立ち寄り、以前から是非とも訪ねてみたかった、「松下村塾」が保存されている「松蔭神社」に立ち寄った。吉田松陰といえば、安倍元首相が尊敬してやまなかった人物であり、ここ松蔭神社には、92名の門弟を育成した「松下村塾」の建物や松蔭が幽因されていた部屋がそのまま保存されている。吉田松陰は、江戸時代末期に活動した、思想家で明治維新の中心人物だった伊藤博文や山縣有朋らを指導した。

 「至誠」という言葉が、吉田松陰を語る時に欠かせないものになっているが、そもそもの意味は、「「誠の心を尽くして行動すれば、いつかは必ず天に通じ認められる」」ということだ。そして、誠の字は、言と成で構成され、それは、「有言実行」とか「嘘をつかない」といったことに連なってゆく。言葉というものは、一旦、口に出してしまうと一人歩きしてしまうものであり、それだけに、自分が遣う言葉には責任を持たなければならない。そんなことを、松蔭神社内を歩きつつ、安倍さんが吉田松陰を尊敬し、至誠という言葉を座右の銘の一つにしていたということを想起し、しばし、松下村塾の前に佇み、安倍さんのことを想ったりした。

 

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