フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

チューリップ、財津和夫氏のこと

投稿日:2024年8月19日 更新日:

 チューリップというポップスのグループが「心の旅」という名曲でもって、大ヒットを飛ばしたのは、1973年(昭和48年)のことだった。当時、私は高校1年、中学1年の時に我流で始めたギターの弾き語りに夢中になっていた。チューリップのリーダーは、財津和夫さんで、私よりも10歳年長、心の旅がヒットした時、25歳だった。心の旅は、どちらかというとヒットソングを意識した歌詞と曲調になっているが、翌年リリースした「青春の影」は、財津さんらしい、味わいのある曲調に仕上がっている。心の旅で、一躍、アイドルグループのような存在になった流れを修正し、原点に戻るかのような曲だと私はこの曲を評価している。「きみの心へ続く長い一本道はいつもぼくを勇気づけた」というフレーズで始まる名曲中の名曲である。

 昨日、NHKで、チューリップ最後の再結成という映像が流れていた。私よりも少し上の歳回りと思われる人たちが、総立ちで「心の旅」を一緒に歌っていた。その光景は、多分に感動的ではあったが、同時に一定の哀愁も漂っていたように私自身は感じた。チューリップのコアの世代は、「あー明日の今頃はぼくは汽車の中・・・」とリフレインするサビを聴いて、熱烈、あるいは切ない恋に憧れていた青春時代は半世紀前に終わり、今や、人生そのものも終焉を迎えようとしている人たちである。いわゆる「団塊の世代」といっていいだろう。我々の世代は、10年ほど年下であり、人生の後半の後半を迎えてはいるが、もう少し、現役で頑張ってみようという気持ちのある年代でもある。

 話が横に逸れてしまったが、個人的には、財津和夫さんの創った曲と彼の歌声が好きである。曲調は、ビートルズの影響をかなり受けているものと推察しているが、彼の詞には、何ともいえない「やさしさ」があり、男女の別れに対する深い思いというものを感じるのだ。残念ながら、放送局にいた時を含めて、財津和夫さんとは面識もなく、ただ、高校1年の時から50年以上、彼の曲を聴き、また、代表作である「サボテンの花」や「心の旅」「青春の影」などを、自分なりにアレンジしながら弾き語りで歌ってきたという経緯がある。

 財津和夫さんは、これからもソロで活動を続けていくということだが、私の中では、すでにレジェンド的な存在になっている。そして、それは、吉田拓郎、井上陽水、小椋佳、谷村新司、小田和正、伊勢正三といった、70年代から日本のポップスシーンを盛り上げてくれた偉大なアーティストと一線で並んでいる。これまでの67年間の人生の中で、当然、喜怒哀楽があり、常にそのそばには、彼らの曲があった。その曲達に励まされたり、慰められたり、勇気づけられたりしながら、今日まで何とか生きてきたという実感がある。今夜は、出張先ではあるが、fireで、改めて財津和夫さんの「青春の影」を聴いてみたいと思っている。

-未分類

関連記事

久しぶりに日吉町森組を訪問

 昨日・今日と、関西で活動し、今日は2年半ぶりに、京都・南丹市の日吉町森林組合を訪問し、湯浅勲組合長と再会し、いろいろと語り合った。最近、完了した搬出間伐の現場も案内していただいた。湯浅さんとは、今か …

父の一周忌で実家に来る

 昨年、父が94歳で逝去し、今月27日で1年となる。昨年の今頃、父は実家の向かい側にある医院に入院していて、その向かい側にある実家の敷地内の桜が満開だった。今日、紀伊勝浦駅を降りて、実家の方へ歩いてい …

日本国は無条件降伏していない

秘録 東京裁判(清瀬一郎著 中公文庫)  戦後、我々の世代を含めて、殆どの人が「日本は第二次世界大戦で敗北し、ポツダム宣言を受諾、連合国に無条件降伏した」という「歴史」を学校で習い、これを信じてきたし …

ビートルズに嵌らなかった理由

 団塊の世代の人たちは、とにかく、ビートルズが大好きである。私と同年代や下の世代の人間でも、いまだにビートルズを信奉している者が多い。高校生の頃だったか、そういう人たちを、「洋楽派」などと言い、これに …

森林組合はきちんと本業で儲けなければならない

ある森林組合の事務所(長野県)  いまから9年前、「森林・林業再生プラン」森林組合改革・民間事業体育成検討委員会の席上、委員だった私は、多くの委員が、我が国の私有林において森林整備が進まないのは、森林 …