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高齢者に優しくないJRの対応

投稿日:2023年2月25日 更新日:

 私が住む長野県・蓼科の最寄り駅である、JR茅野駅は、昨年10月から、切符の窓口販売を廃止して、全て券売機で購入するようになった。コロナ禍で乗降客が減った事情はわかるが、あまりに極端な措置に正直驚いた。特急券などを購入するための券売機は3機あり、うち1機は音声案内付きになっている。蓼科という我が国有数のリゾート地の最寄りで、特急も停まる基幹的な駅なのに、窓口販売を廃止するのはいかがなものかと、個人的には大いなる疑問を持っていた。そして、「これは、高齢者を排除することになるだろう」と危惧していたのだ。

JR茅野駅の券売機(2月19日撮影)

 今週の日曜日、東京に行くため、茅野駅であずさ号に乗ろうと、改札口に差し掛かった時、80歳くらいの高齢者が、券売機の前で所在なさげに立ちすくんでいるところを見かけた。その様子を見て、「きっと、切符を買おうとしているのだが、券売機が使えず困っているのだろう」と思い、声をかけて手伝おうとしたのだが、いかんせん、あずさ号の発車時間が迫っていたので、そのまま、ホームに向かった。そして、ふと後ろを振り返った時、その老人が、改札口に来て駅員を呼び出して「切符を買いたいのですが…」と言う声が聞こえた。

 その若い駅員は、にべもなく「チケットは全て券売機で購入していただくことになっています」と言うだけだった。そしてそう言われた老人は、どうしようもなく、項垂れるだけだった。私はそのまま、そこから立ち去ったので、その後どうなったのか確認できなかったのだが、流れとすれば、その若い駅員がアシストして、その老人が券売機で乗車券と特急券を購入したのだと思う。しかしながら、それをやっても、高齢者のストレスや屈辱感を拭い去ることにはならない。

 結論から言うと、JR茅野駅での切符の窓口販売は、「優先販売窓口」として、復活するべきだと思っている。コロナ禍も一定収まって、春に向けてあずさ号の利用客も増えてくる。高齢者や障がいを持った人たちも、たくさんこの蓼科に来訪するだろう。そういう人たちを、JRの都合で排除していいわけはない。「和をもって尊しとする」というのが、日本人の美徳ではなかったのか。もう少し、高齢者などの「社会的弱者」に優しくなれないものか、JR各社には猛省と改善を要請したい。

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