例年、チーム・フォレストミッションが総力を挙げて取り組んでいる「鳥取県森林施業プランナー育成研修」の会場に来ている。今回は、県中央に位置する倉吉市の「倉吉未来中心」という県立の多目的施設のセミナールームが会場である。この施設は、とても立派な施設で、プロジェクターなども完備されていて、人材育成などの事業を開催するのに、これほど立派な環境はないというくらいだ。
先月23日・24日に前期2日で講義や演習をして、今日は半日、身近な問題の解決を考えるグループワークと発表がメインになっている。最近のプランナーや実務者研修は、30歳代や20歳代の若い世代が多くなってきていることもあり、今回は、私とファリシテーター兼講師の横山茂樹氏に加え、38歳の小宮山信吾氏(有限会社天女山・代表取締役社長)に講師として参加してもらった。
林業だけではなく、我が国の諸産業の未来は、一重に若い世代の頑張りにかかっている。我々の世代は、彼らの前向きで創造力溢れる取り組みをいかに支援して、成果を挙げてもらうかということに注力しなければならない。人材育成事業の目的の要諦もそこに収斂するのだ。若い世代の成長や進歩に資する活動をせずして、我々に何の社会的存在理由があるというのか、団塊の世代までは、自分のことだけを考えていれば良かったのかもしれないが、「ポスト団塊」ともいえる我々の世代(昭和20年後半~30年代生まれ)に求められている社会的役割というものは、まさに未来を担ってもらう若い世代への支援・応援だと思っている。
株式会社フォレスト・ミッション 代表取締役、林業経営コンサルタント、経済産業大臣登録・中小企業診断士
我が国における林業経営コンサルティングを構築した第一人者であり、これまで460超の林業事業体の経営コンサルティングに携わる。2015年から、活動拠点を東京から信州・蓼科に移して活動中。