一昨日、昨日と、山梨県都留市内で、森林組合の経営幹部を集めた研修講師を務めた。この3年間、コロナ禍で対面での案件が殆どなくなり、オンラインで実施してきたが、やるたびに「もどかしさ」を禁じえず、久しぶりの対面での研修に新鮮さを感じた。自宅から車で2時間弱、行き帰りは、地元のFM放送を聴きながらリラックスして運転し、現地では、かなりテンションを上げて研修に臨んだ。昨日、午後3時ごろに帰宅し、自宅のソファーに横になると、妙に気持ちよくなって少し転寝をしてしまった。
夕食後、自室に戻り、早めに就寝したが、快い疲れが残っていて、いつもよりもスムースに入眠することができた。今朝は午前6時ごろに起床したのだが、よく眠ったせいか、寝覚めがすっきりとしていた。とてもいい傾向である。やはり、対面での研修や助言は、バランスの良い疲れが残り、健康にもいい。2時間程度の運転なら、ヘトヘトになることもなく、肉体的な疲れもさほどではない。
経営コンサルタントとしての恩師である、森井義之先生は、常々「研修もコンサルティングの一環である」と仰っていた。最近、そのことの意味がよくわかるようになってきた。研修自体、単なるインフォーメーションの場ではなくて、インテリジェンスを注入し、行動を誘っていく機会なのだ。だから、講義にしろ、助言にしろ、自分が発する言葉の一つ一つが、受け手にとって有用なものでなければならない。その重みというものを自覚するならば、上記のようなグループワークの内容にも、きちんろ目配りをしておかなければならない。
森林・林業に関わって、20年目に入った。コロナ禍が一定の収まりをみせる中で、対面での案件がまた復活し、私の出番も増えてきている。そして、物事を前に進めるための「重石」として、私に対する期待というものをひしひしと感じながら、日々の案件に取り組んでいるところだ。秋は深まるばかりで、車で走る高速道路の両側の山々は、見事な紅葉や黄葉をみせている。私自身も、円熟期に入った経営コンサルタントとして、独自の輝きを放っていきたいと思っている。
株式会社フォレスト・ミッション 代表取締役、林業経営コンサルタント、経済産業大臣登録・中小企業診断士
我が国における林業経営コンサルティングを構築した第一人者であり、これまで460超の林業事業体の経営コンサルティングに携わる。2015年から、活動拠点を東京から信州・蓼科に移して活動中。