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父が天寿を全うする

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父逝去、実家で数日過ごす(和歌山県・那智勝浦町にて)

 24日に和歌山県・那智勝浦町の実家に移動し、そのまま滞在している。昨夜、2週間前から入院中だった父が、老衰のため逝去した。享年94歳だった。容態が安定しかかっていたため、一旦、蓼科に戻ろうとしたのだが、昨夜、息を引き取った。コロナ禍で面会はできなかったが、何とか看取ることができて、良かったと思っている。

 私は三人兄弟の真ん中、二男で高校まで故郷にいたが、それ以来、ずっと外で生活をしていて、時々、戻ってくるような立場だった。いつの間にか、両親を見送る年齢になった。94歳の父が逝き、92歳の母が基本的に独り暮らしになるので、これからは、時々、こちらに来て、一緒にいる時間をできるだけ長く持つことにしたいと思っている。蓼科から車で、これまで6時間半くらいかかっていたのが、自動車専用道路が熊野市まで延伸したので、約30分くらい所要時間が短縮されて、6時間弱でこれるようになった。

 仕事の方は、どこにいてもできる時代になった。ネット社会の恩恵であり、また、我々のような職業は、ノウハウ商売であり、プロフェッショナルなところと、長年培った経験値でもって、全人格的な経営支援や人材育成をする、そこにマーケットからの大きな期待や負託に応えるという醍醐味があるのだ。世情が厳しくなればなるほど、我々の活動は重要性ともっといえば社会性を帯びる。

 京都の放送局を36歳で退職してから、ずっと一匹狼で生きてきた。そして、経営コンサルタント、とりわけ我が国唯一の林業専門の経営コンサルタントとして、20年近く奮闘してきた。有事の時代こそが、私の能力を最大限に発揮できる機会だと思っている。コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した世界的な、地政学的、政治的、経済的混迷は、我が国においても、深刻な生き残り、競争戦略における、企業・組織・個人の、これまでとは違った行動原理の確立と実行をそれぞれに突きつけている。

 

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