フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

久々に千葉での対面セミナー

投稿日:

 先週金曜日は、オンラインではなくて、対面でのセミナーだった。千葉・東金の木材市場の事務所がある建物で、2時間ばかり、林業関係者に「事業体経営からみた安全管理」というテーマで話をした。昨年度まで、チーム・フォレストミッションで、4年間実施していた森林施業プランナー研修に来ていた森林組合や民間事業体の職員と来ていて、お互い元気で再会できて何よりだった。

千葉・東金木材市場

 安全管理は、経営管理の一環であり、そうである以上、経営者や経営管理者が責任を持って実行していかなければならない。従って、安全管理の基本的な枠組みやルールは、経営側が策定し、具体的な手法などについては、現場の声を踏まえて細部を整備していかなければならない。セミナーでは、労災事故などの事例を挙げながら、私なりに、「事故を限りなくゼロにする」ことへのアプローチを説明した。

 ウッドショックの追い風もあって、千葉の林業も以前よりは活気づいているようだ。当然ながら、この現象はやがて終息し、木材価格は元に戻るか、需給のバランスを欠くと、反落する可能性もある。林業関係者には、くれぐれも、こういった「うわべの現象」に翻弄されないよう、冷静に状況をみながら、賢明な判断と行動をしていって欲しいと思っている。

 全てのことに優先するのが安全であり、安全管理をないがしろにした施業などあり得ない。その上で、林業事業体として、アフターコロナ後=ウッドショック後をどう生き抜いていくのか、会社を成長させていくのか、経営者に問われているところだ。そして、この国の森林を、持続的に整備管理し、その機能をどのようにして維持・向上させていくのか、荒廃しないようにしていくのか、話をしながら、自分の中では、いろいろなことが頭の中を巡っていた。

 千葉の帰り、車で甲府近くの石和温泉に立ち寄り、温泉に浸かって久しぶりの出張の疲れを癒やした。湯船に浸かりながら、やはり、生で面と向かって話をするのがいいなと、つくづく思った。1つ1つの仕事を、きちんと遂行しながら、この国の森林を持続的に守っていくこと、その一助となる仕事を、今後も私自身のミッションとして続けていきたいものだ。

-未分類

関連記事

no image

より深く、より高く

 昨日と今日、山梨県で開催した、「経営力向上事業」では、県内から集まった林業事業体の経営者・経営管理者に対して、経営コンサルタントとして20年余りの期間で培ったノウハウを駆使した講義や実習などを提供し …

ギター弾き語り50年の重みとは

 ギターの弾き語りを始めたのは、中学1年の秋だった。その春、和歌山県・那智勝浦町の地元の中学校に入学したばかりの頃、ラジオから流れてきた、吉田拓郎の「夏休み」に衝撃を受け、何故かギターが弾きたくてたま …

経営コンサルタントという職業についての内面での葛藤

 私の職業は、企業や団体等の経営者に、経営における課題や問題の解決や改善についての助言をする、いわゆる、経営コンサルタントというものである。前にも何回か書いたように、この職業に就いている者は掃いて捨て …

no image

懐かしき故郷の日々は遠く

 和歌山県・那智勝浦町の実家に5日ほど滞在した。もうすぐ93歳になる母が独りで暮らしていて、滞在中は、出来るだけ世話をかけないようにして、家事などを手伝ったりしている。この町は、漁業や観光が最盛期の時 …

自民党総裁選に寄せて

 27日に実施される、自民党総裁選には、12名の議員が出馬表明ないし出馬の意欲を明らかにしている。ランダムに名前を挙げると、上川陽子外務大臣、石破茂元幹事長、 小泉進次郎元環境大臣、斉藤健経済産業大臣 …