フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

木材SCMの取り組みへの期待

投稿日:

 林野庁事業で、「低層建築物(住宅等)における効率的なサプライチェーン構築支援事業」という事業がある。現時点で、茨城・富山・岐阜・京都・高知・長崎・大分・北海道・山形・福島・三重の12地区で、木材サプライチェーンマネジメントの取り組みが進んでいる。当職も林業経営コンサルタントとして、この事業に関与しているが、川上・川中・川下の関係者が、利害を超えて、木材の生産・流通・加工・利用の最適化を図るという取り組みに、大きな期待をしているところだ。

 木材サプライチェーンマネジメントの仕組みが、きちんと導入され、機能していけば、ウッドショックなどという、外的要因に怯むことなく、適正範囲の木材供給が継続され、需要側のニーズに適合した木材や製品が供給されるようになる。その取り組みは、コロナ禍やアフターコロナでのビジネスにおける価値観の変遷の中で、加速されるだろうし、私もその拡がりと深まりに期待したい。この事業がさらに続くことが望ましいが、そうでなくとも、上記以外の地域でも、SCMが澎湃と生まれ動き出すことを待望している。

 

-未分類

関連記事

出張が終わり甲府に後泊で・・・

 2泊3日の出張が終わり、後泊ということで、甲府駅前のホテルにいる。夕食は、あずさ号の車内ですませ、今日はもう寝るだけという態勢になっている。今回の案件について、いろいろと整理すべきことが多く、但し、 …

研修もコンサルティングの一環であるという恩師の金言

 昨日、信州・蓼科から車で8時間かかって、鳥取県・倉吉に移動し、今日から森林施業プランナー育成研修に臨んでいる。今回は、メイン講師に多野東部森林組合理事・参事の浦部秀一郎さんを迎えて、横山繁樹講師、フ …

ウッドショックは山側に利益をもたらしているのか

 2年間に及んだ、コロナ禍がウッドショックなる現象をもたらし、森林・林業界にもさまざまな影響が及んでいる。最近の状況を関係者に聴くと、例えば、搬出間伐では、木材価格の上昇で、森林所有者に対する精算金が …

若手経営者との実のある対話

 先週の経営者向け研修には、30歳代から40歳代の経営者が参加し、林業事業体の経営について、共に真剣に考える場となった。いつの頃からか、私の役割において、経営層に対して、経営というものを語り、現状の経 …

対面研修で快い疲れをおぼえる

 一昨日、昨日と、山梨県都留市内で、森林組合の経営幹部を集めた研修講師を務めた。この3年間、コロナ禍で対面での案件が殆どなくなり、オンラインで実施してきたが、やるたびに「もどかしさ」を禁じえず、久しぶ …