例年、4月と5月は仕事が少なく、6月の声を聞いてから、いろいろな案件が動き出すのが常になっているが、コロナ禍のさ中にあったこの2年余りは、社会そのものの経済活動が停滞し、私の活動も例外ではなかった。そのコロナ禍も一定収束する方向で、まだまだ油断はできないが、経済活動も元に戻りつつある。但し、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した、世界的なモノ不足や流通の停滞は、諸物価の高騰を招き、我々庶民の日常生活を圧迫している。一難去ってまた一難という感じだが、この社会に生きていく者としては、終始、いろいろな目配りをしながら、家族など、大切なものを守っていかなければならない。
ここ蓼科は、不安定な天候が続いているが、今日は快晴になり、標高1,300mながら、気温も上がり、季節が確実に夏に向かっているということを実感している。その前に梅雨が到来するが、当地は梅雨といっても、雨は主に夜間に降って、昼間は案外晴れ間がみえることが多いので、7年前にこちらに来てからは、梅雨特有の「ジメジメした気候」というものを感じたことがあまりない。そういう中で、3月下旬から、自宅のあるヴィラ(2階建てマンション)では、10年に1回、義務づけられている「大規模修繕」が実施されており、7月の初旬まで工事が続く。
私の活動の方は、今年度、林野庁の2つの事業の委員、日本政策金融公庫の2つの委員に就任し、委員会もオンラインと対面方式の併用で、この時期から動き出している。本業のコンサルティングや人材育成の方は、これから立ち上がっていくところだが、すでに、「林業への新規参入支援」や「木材の販路開拓支援」、「森づくりや施業方針などに関する助言」など、さまざまな案件に関わって、私なりの存在理由のもとに奮闘しているところだ。
ウッドショックを利して、林業で収益や利益を得ていくのは、基本的にいいことであり、その利益が少しでも多く、山側に還元されることを願って止まない。しかしながら、自らの欲得のために、あるいは金に目がくらんで、大事な森林を破壊するような伐採を平気でやる者たちは、絶対に許せない。あくまでも、持続可能で正しい林業をしてもらい、その中で、コスト縮減の努力もして、しかるべき収益と利益を確保する、そういう真面目で、使命感に燃える林業事業者を、総合的に支援することが、私の使命でもあり存在理由でもあるのだ。
コロナ禍の期間は、この写真にあるように、自分自身をメンテナンスする時間だったのかもしれない。健康管理もまたしかりである。そして、コロナ禍が一定収まり、世の中が、いろいろと課題を抱えているせよ、前に向かって進んでいく時機にきている。私の活動も、それと軌を一にして、これから本格化していくものと思っている。
株式会社フォレスト・ミッション 代表取締役、林業経営コンサルタント、経済産業大臣登録・中小企業診断士
我が国における林業経営コンサルティングを構築した第一人者であり、これまで460超の林業事業体の経営コンサルティングに携わる。2015年から、活動拠点を東京から信州・蓼科に移して活動中。