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森林施業プランナー育成に関して想うこと

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 民有林において、一定の集約化をした上で、森林整備(≒木材生産)及び森林管理を担う森林施業プランナーの育成が始まったのが、平成19年度(事実上はその前年度)だったから、この取り組みはまもなく丸13年になる。私はこの重要な事業に、当初から関わり、そして今日まで一貫してその育成とフォローに取り組んでいる。森林施業プランナー育成は、同時にチーム・フォレストミッションの活動のコアになるものだ。

 先週、熱海で講演があり、その懇親会の席で久しぶりに会った静岡県のある森林組合の常勤理事は、「昔から取り組んでいるが、まだまだ集約化が重要だ」としみじみ話していた。提案型集約化施業という言葉は、林業界では一定の市民権を有しているが、一般の国民にはなじみのないものだ。森林施業プランナーテキスト改訂版には、「提案型集約化施業とは、複数の森林所有者に対し森林の状態、施業内容、施業実施に必要な経費及び木材の販売額など、事業を実施した場合の収支等を明らかにした見積り(森林施業提案書)を提示して、森林所有者の施業に対する関心を高め、森林経営受委託契約書を締結しつつ、集約化して施業を行う取組」(12ページ)と定義されている。

森林施業プランナー研修の様子(講師は湯浅勲氏)

 私は、森林施業プランナーの育成に長年関わり、我が国森林・林業の中核となる重要人材を育成・輩出する一助を担っていることに誇りを持っている。また、その人材育成に情熱と使命感を持って奮闘している指導側の人たちと協働し、信頼関係を築けたことに喜びを感じている。我々が育成したプランナーが、その後、実践を積みながら、林業人として、そして人間としても成長していっていることを確認した時の充実感は計り知れないものがある。

 来年度から、この森林施業プランナーの上位資格となる「森林経営プランナー」が育成されることになった。3年間で500人を輩出する予定ということだ。複数現場の一括管理、組織内でのまとめ役、木材需要側にきちんと販売交渉が出来る者ということになるが、すでに、そういう役割を遂行しているプランナーは各地にいる。実態がすでに先行しているのだ。その意味で、あの時(今から13年前)に、プランナーの育成を企図し、実行した関係者の先見の明には畏敬の念を抱かずにはいられない。

 明日から、鳥取県でプランナー研修がある。チーム・フォレストミッションのメンバーがフル稼働し、林業における重要人材を育成する貴重な場である。私自身も、運営責任者と講師ではあるが、自身の原点に返る場であり、また、新たな学びの場でもある。「自分が正しいと信じることを示し、一緒に実行していく」ことが、プランナー育成の取組の中でも大事だと思っている。プランナー育成に限っても、私の活動はまだまだ道半ばである。少し先をみながら、1つ1つの案件に全力を尽くしたいと思っているところだ。

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