フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

「オリビアを聴きながら」考

投稿日:2025年11月8日 更新日:

 杏里(1961年生まれ)が1978年11月にリリースした「オリビアを聴きながら」は、47年に亘り、スタンダード・ナンバーとして歌い継がれている名曲である。作詞・作曲は、シンガーソングライターの尾崎亜美で、「疲れ果てたあなた、私の幻を愛したの」というフレーズが秀逸、私自身の「愛唱歌」でもある。私の場合は、いつもD#のキーで弾き語りをしている。この曲が世に出た時、私は21歳、京都の同志社大学に通う学生だった。そして、この曲を創った尾崎亜美は、京都の女性で、私よりも1歳年長、京都に本社のあった近畿放送に勤務していた頃、ラジオのフロアで見掛けたことがある。杏里もこの曲がヒットした頃、近畿放送によく来ていたように思う。

 ウキペディアによると、この曲は、尾崎亜美の新居を杏里が訪問した際、「オリビア・ニュートン=ジョンが好きだ」という話になり、尾崎がこれをモチーフにして曲を書いたという逸話があるとのことだ。サビのところに出てくる「making good things better」というフレーズは、1977年にオリビアが発表した楽曲のタイトルで、邦題は「きらめく光のように」となっている。直訳すると、「良いものをより良くする」ということになるが、これだけみても、何を意味するのかよくわからない。

 「オリビアを聴きながら」の全歌詞を俯瞰すると、その意味が何となくわかるような気がする。まず、基本的な疑問で、この曲に出てくる女性は、杏里自身だろうか、それとも尾崎亜美なのだろうかいう点である。その解としては、二番の歌詞に出てくる「誕生日にはカトレアを忘れない」というフレーズの中にある、つまり、付き合っていた彼が、彼女の誕生日には必ずカトレアの花をプレゼントしてくれたということである。カトレアの誕生日花は、 1月13日、10月14日、11月24日、12月20日 ・23日であるが、杏里も尾崎亜美もその誕生日には該当しないので、この女性は彼女達以外の人物か想像上の人物ということになる。

 この曲を聴くたびに、また、自分で歌うたびに実感するのは、主人公のこの女性は「何と自分中心の女なのだろう」ということだ。「出会った頃は こんな日が 来るとは思わずにいた」というのは、男女に限らずその通りである。当然ながら、交際が続く場合もそうでない場合もある。夫婦も基本的には同様だ。しかしながら、「疲れ果てたあなた わたしの幻を愛したの」という気持ちの持って行き方はいかがなものだろうと思う。「やさしい人だったみたい」というフレーズは、突き放した表現で、これはけだし名言といえるが、男にとってはとてもきつい言葉である。やはり、往々にして女々しい男どもと違って、女性はしっかりしているという印象を私は拭うことはできない。

 そういうわけで、今日も、時間をみつけては、この「オリビアを聴きながら」を、弾き語りで歌っている自分がいる。何だかんだといいつつ、やはり名曲であることは間違いのないところだ。

-未分類

関連記事

林業は本当に絶望的なのか

「絶望の林業」(田中敦夫著 新泉社)という本が、林業関係者の間で話題になっている。私も早速読んでみた。そして、チーム・フォレストミッションのメンバーにも、読むことを勧めた。私個人は、著者の森林ジャーナ …

no image

若きチャレンジャーに幸あれ

 大手居酒屋チェーンのワタミグループの関連林業会社で、森林施業プランナーとして、大分県において森林整備や管理をしていた若者が、このたび、新会社を設立し、森林管理や整備専門の林業会社として活動を始めるこ …

東京に向かう車中にて

 予定よりも一本早い「あずさ号」に乗り、東京に向かっている。明日、新木場の木材会館で開催される「令和6年度林業イノベーション現場実装シンポジュウム」に参加するためである。今回は、「技術は林業の未来を変 …

事実上の「山守」としての活動

 昨日は、天女山の長嶋部長と一緒に、私が住む東急リゾートタウン蓼科内での、森林整備予定地を確認した。生憎の雪で、大枠の方向性を見定める程度の確認になったが、この真冬の最低気温氷点下12度の中、現場に行 …

『なごり雪』を聴く季節

 2月もあと2日になった。外気温は、氷点下6度で、この辺りの寒さも緩んできた感がある。伊勢正三の名曲中の名曲、「なごり雪」メロディが自然と浮かんでくる季節になった。「春がきてきみはきれいになった。去年 …