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「オリビアを聴きながら」考

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 杏里(1961年生まれ)が1978年11月にリリースした「オリビアを聴きながら」は、47年に亘り、スタンダード・ナンバーとして歌い継がれている名曲である。作詞・作曲は、シンガーソングライターの尾崎亜美で、「疲れ果てたあなた、私の幻を愛したの」というフレーズが秀逸で、私自身の「愛唱歌」でもある。私の場合は、いつもD#のキーで弾き語りをしている。この曲が世に出た時、私は21歳、京都の同志社大学に通う学生だった。そして、この曲を創った尾崎亜美は、京都の女性で、私よりも1歳年長、京都に本社のあった近畿放送に勤務していた頃、ラジオのフロアで見掛けたことがある。杏里もこの曲がヒットした頃、近畿放送によく来ていたように思う。

 ウキペディアによると、この曲は、尾崎亜美の新居を杏里が訪問した際、「オリビア・ニュートン=ジョンが好きだ」という話になり、尾崎がこれをモチーフにして曲を書いたという逸話があるとのことだ。サビのところに出てくる「making good things better」というフレーズは、1977年にオリビアが発表した楽曲のタイトルで、邦題は「きらめく光のように」となっている。直訳すると、「良いものをより良くする」ということになるが、これだけみても、何を意味するのかよくわからない。

 「オリビアを聴きながら」の全歌詞を俯瞰すると、その意味が何となくわかるような気がする。まず、基本的な疑問で、この曲に出てくる女性は、杏里自身だろうか、それとも尾崎亜美なのだろうかいう点である。その解としては、二番の歌詞に出てくる「誕生日にはカトレアを忘れない」というフレーズの中にある、つまり、付き合っていた彼が、彼女の誕生日には必ずカトレアの花をプレゼントしてくれたということである。カトレアの誕生日花は、 1月13日、10月14日、11月24日、12月20日 ・23日であるが、杏里も尾崎亜美の誕生日には該当しないので、この女性は彼女達以外の人物か想像上の人物ということになる。

 この曲を聴くたびに、また、自分で歌うたびに実感するのは、主人公のこの女性は「何と自分中心の女なのだろう」ということだ。「出会った頃は こんな日が 来るとは思わずにいた」というのは、男女に限らずその通りである。当然ながら、交際が続く場合もそうでない場合もある。夫婦も基本的には同様だ。しかしながら、「疲れ果てたあなた わたしの幻を愛したの」という気持ちの持って行き方はいかがなものだろうと思う。「やさしい人だったみたい」というフレーズは、突き放した表現で、これはけだし名言といえるが、男にとってはとてもきつい言葉である。やはり、往々にして女々しい男どもと違って、女性はしっかりしているという印象を私は拭うことはできない。

 そういうわけで、今日も、時間をみつけては、この「オリビアを聴きながら」を、弾き語りで歌っている自分がいる。何だかんだといいつつ、やはり名曲であることは間違いのないところだ。

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