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選挙の際に「哲学」する重要性

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 参議院選挙も後半戦に入った。20日が投開票日、私は先週月曜日に、寸暇を惜しんで、期日前投票に行ってきた。今回は、若い人たちが、どれだけ投票所に足を運び、自らの意思表示をするかで、その結果が大きく変わるものと踏んでいる。火曜日にランチをした、30歳代の夫妻は、日曜日が仕事ということで、早々と期日前投票をすませたということだった。その際、私の方からは、「基本的に、民意が反映されるというのは、投票率が60%を超えた選挙においていえることだ」と彼らに解説をした。

 国政選挙においては、衆議院で60%を超えていたのは、平成21年における、69.28%が最後で、以来、5回の選挙はいずれも50%台に留まっている。参議院選挙については、平成元年の65.02%を最後に、以後11回の選挙全てで60%を下回っている。令和1年度は48.80%と50%を下回っており、どうみても、民意が反映された選挙とは云えない。国政選挙に行かないというのは、国民としての義務を果たしていない、もっといえば放棄しているといって過言ではないだろう。

西洋哲学入門(ジェイソン・モーガン、茂木誠著 TAC出版)

 この世の中の事象で、一体何が正しいのか、そうでないのか、絶対的な善と悪が明確に切り分けられるのか、そういうものは、その人の立場や状況で変わっていくのではないのか等々、生きていく上で、我々は数多の判断を求められ、そのたびに葛藤する。私も当然、その一人であるが、自分なりに、物事の判断基準という、一種の「物差し」を持っているつもりではあるが、自分の判断が100%正しかったかどうか、常に葛藤しながら、また、責任ある行動をとりたいと思うあまりに、内省し悩んだりもする。

 写真の本も、そういう物事の判断(特に判断した後)の葛藤の際に、正面から読むと、なかなか深い示唆を与えてくれるもので、仕事の合間などに、赤線を引き、メモを加えながら読み進めているところだ。私のような年代になると、それまでの人生で積み重ねてきた「価値観=判断基準」によって、大抵のことは、自分で判断・決断し、行動に移していく。まさに、そこは自己責任の範囲であり、自分で決めて行動したことの責任は自分自身で負うということになる。こういった書物で得る知見や考え方は、その「行い」というものが正しかったかどうかを検証するためのものだと位置づけている。

 今回の参議院選挙もそうである。当然、対象となる候補者や政党についての「好き嫌い」はあるにせよ、彼らが公言していることやその行動などを、ニュースや演説などで注視して、どの候補者や政党に投票するか判断する。有権者一人リ一人が、そういった主体的な意思決定をして、投票行動をすれば、そして、全体の60%を超える投票率になれば、勿論、世代別の投票率も大事だが、おのずと、民意の反映された選挙の結果になるものと考えている。但し、強調したいのは、前述の「主体的な意思決定による投票行動」が極めて大事であって、それを喚起するような選挙運動であったり、それを強く意識して報道するメディアの存在が不可欠になる。

 いずれにせよ、この国を豊かに強くしていく、そして安全にしていくためには、有権者がしっかりした考え方を持ち、適正な情報収集と分析をしていくことが極めて重要。今回の参議院選挙は、そういった形態への大きな岐路になるものと思っている。

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