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グリコ「ポッキー」とともに

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 昨日の午後6時半頃、2日間の案件で、体力よりも幾分知力を酷使したので、糖分を摂りたくなり、駅の売店で「グリコポッキー」と「ミルクココア」を買って、あずさ号に乗り込んだ。座席に座り、ポッキーを一口食べた瞬間、この日が「バレンタインデー」であることを思い出したが、すぐにそのことは脳裏から消え去り、今週の案件が無事に終わり、自分の役割をそれなりに果たしたことに、一定の安堵感を覚えた。

 グリコの「ポッキーチョコ」は、1966年10月の発売だということだ。当時、私は9歳、祖父だったと思うが、ポッキーを買ってもらい(1箱が60円だったらしい)、初めてこれを食べた時、「こんなに美味しいものがこの世にあったのか」と感動したことを鮮明に覚えている。以来、今日に至るまで、ポッキーは、私にとってのソウルフードであり、嬉しい時も悲しい時も、辛い時も、楽しい時も、必ずといっていいくらい、ポッキーがそばにあった。

 本来であれば、鞄の中に入れている、フラスコに入れたバーボン(1Wハーパー)を、チビチビのみながら、ポッキーを味わうのだが、最寄りの茅野駅近くの市営駐車場に車を置いており、そこから自宅まで運転するため、のみたい気持ちを堪えて、仕方なくミルクココアで我慢した。60年近く、親しんできたポッキーの香りや味は、初めて食べた時と変わることはなく、あっという間に、一袋を食べてしまう。そういえば、ポッキーの前に、「プリッツ」というチョコレートがついていない菓子があったということも思い出した。ネットでみると、1963年とのこと。これも、とんでもなく美味しかったのだ。

 このところ、毎週、出張が続いている。ポッキーを味わうことが、出張の日数に比例して増えていく。いい歳をして、ポッキー好きとは、あまり大きな声で話すべきものでもないが、事実だから隠すこともない。但し、夏になって、うっかりポケットに入れていたりすると、チョコレートが溶けて、酷いことになるので、夏場は冷蔵庫に保管しておくのがベターである。当面、各地への出張が続きそうなので、ポッキーを常備することが多くなるだろうと思ったりしている。

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