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敗軍の将、兵を語らずで・・・

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 昨日、午後6時から約30分に亘って行われた「石破首相辞意表明会見」を一通りみたが、率直な感想は、表題の通り、「敗軍の将、兵を語らず」で良かったのではないかというものだった。私個人は、石破茂首相のことを、好きでも嫌いでもないが、同世代(昭和32年生まれ)ということもあって、その言動には、関心を持って注視してきた。その上での、昨日の辞意表明会見だった。

 前日に、菅副総裁と小泉農林水産大臣が、石破氏のもとを訪れ、退任を促したとされるが、昨年10月27日の衆議院選挙に続いて、さる7月20日投開票の参議院選挙で大敗した時点で、それが民意ということを踏まえるならば、その最高責任者として責任を取るというのは当然のことだ。その時点から1ヶ月半以上経過した、この時期になって「総理としての地位に恋々としたことはない」と言われても、それを「ああそうか」と得心し理解する有権者や国民は殆どいないだろう。

 今から、10年前の2016年春頃、私は、出張から帰る「あずさ号」の車内で、当時、第三次安倍内閣で、地方創生大臣だった同氏を見かけたことがある。新宿駅から甲府駅まで1時間半程度の時間だったが、同氏は居眠りをすることもなく、一心不乱に、分厚い資料に目を通していた。「思ったよりも真面目な人なのだな」とその時思った記憶がある。また、その数年前に、横浜で同氏の講演を聴いたこともあり、時折、絶妙なジョークを交えて、政治の世界をわかりやすく語る同氏には好感を抱いたものだ。

 それだけに、昨日の会見の内容は、「げんなりした」というのが正直なところだ。冒頭の短いコメントと辞意表明に至った率直な気持ちだけで十分だったと思う。関税問題と米問題等において、不眠不休で取り組んだ云々といった話は、余計なことであり、まさに「敗軍の将、兵を語らず」で良かったのではないか。どの業界にしろ、トップに立つ者は、それなりの覚悟の上で諸事象に臨み、自身の言動には常に責任を持ち、その責任を全うする際には、潔さを伴って身を処すことが肝要だと思う。石破さんにも、そういう幕引きをしてもらいたかったと、とても残念な気持ちでいっぱいである。

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