フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

ゴルフコース内の神社で祈る

投稿日:

 蓼科東急ゴルフコースには、コース内に「鹿山神社」という小さな祠(ほこら)がある。アウトコースの5番ショートホール、ティーグラウンドの後ろに建っているのだが、私はここに来るたびに、この神社に深々と頭を垂れ、概ね2つの祈願をする。1つは、この地域で取り組んでいる森林整備が順行し、所期の目的を果たし、利害関係者の人たちにさまざまな便益をもたらすことである。そして2つめが、その成果というものを見届けるためにも、私自身が元気で、体力と知力が続く限り、仕事に邁進していくことである。

蓼科東急GC内にある「鹿山神社」の祠(3月31日撮影)

 数年前に、一緒にラウンドしたある人は、「この神社は、ゴルフの神様を祀ってあるんや。祈ったらスコアが良くなるというで」と教えてくれたが、それは冗談にもならず、この神社は、諏訪大社のれっきとした小宮であり、日本三大奇祭といわれる「御柱祭り」の際には、ここで神事やお祭りも開催されている。基本的には、「無病息災」を祈願するのが筋というものだ。それと、「ゴルフがうまくなるための祈願をする神社」などとよく言ったものだ。

 私は神の存在を盲目的に信じる人間ではないが、「天の啓示」や「天の意思」といったものは、確実に存在すると思っている。そして、最も大事なことは、「その人間の行動を天から誰かが必ずみている」ということである。その誰かとは、いわゆる神様かもしれないし、自分の先祖や先に天国に逝った親族や友人かもしれない。だからこそ、現世に生きる我々は、彼らから常にみられているということを意識し、真っ当な生き方をしていかなければならないのだ。

 私自身、67年の人生の中で、ずっと真っ当な人生を歩んできたわけではない。反省だらけの人生だったことは否めず、だからこそ、人生の終楽章を奏でるこれからの期間は、その反省も踏まえて、「真っ当な」生き方をしていきたいと思っているのだ。鹿山神社の祠に向かって、2つの祈願をするたびに、そんなことを自分自身に確認しているのかもしれないと思いつつ、祈願した後、何となく清々しい気持ちになって、私はショートホールのショットに向かっていくのだ。

 

-未分類

関連記事

安倍元首相の命日に寄せて

 今日は、安倍晋三元首相の三回目の命日である。3年前の、 7月8日、11時31分、奈良市の近鉄大和西大寺駅北口付近で、元内閣総理大臣の安倍晋三が選挙演説中に銃撃され死亡した日である。その状況からは、い …

映画カサブランカにみるダンディズムの極致

映画「カサブランカ」の画面  毎年、GW中はどこにも行かず、自宅で過ごすことにしているが、この期間に欠かさずやっていることがある。それは、映画鑑賞だが、「カサブランカ」という名画を少なくとも3回は観る …

祖父が遺してくれた金言

 私の父方の祖父は、生涯教育者だった。慈愛の教育を説いたペスタロッチを敬愛し、「鉄拳なき教育」を貫いた偉大な教育者だった。苦学して広島高等師範学校を卒業し、大東亜戦争中は、大政翼賛会の和歌山県事務局長 …

朝来バイオマス発電再稼働へ

 昨年末に、稼働停止になった、兵庫県の朝来バイオマス発電所の新たな運駅先として、大東建託㈱が名乗りをあげた。林政ニュースによると、7月6日に、発電所とチップ工場の事業譲渡契約を締結して、来年度中の再稼 …

no image

若きチャレンジャーに幸あれ

 大手居酒屋チェーンのワタミグループの関連林業会社で、森林施業プランナーとして、大分県において森林整備や管理をしていた若者が、このたび、新会社を設立し、森林管理や整備専門の林業会社として活動を始めるこ …