フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

東急リゾートタウン蓼科での植林事業がスタート

投稿日:

植林事業に先立ち、諏訪大社による安全祈願(令和6年6月3日)

 昨日は、私が居住する、長野県茅野市の「東急リゾートタウン蓼科」の山荘解体跡地における植林事業の初日で、東急不動産からこの事業を受注した、(有)天女山の小宮山信吾社長や長嶋部長、特殊伐採班のスタッフとともに、午前10時から安全祈願の神事に臨んだ。リゾート地を管理運営する、東急リゾーツ&ステイからも総支配人3人が出席していただいた。

 当リゾートタウンでは、老朽化や高齢化等のため、別荘オーナーが借地の更新をせず、山荘を解体して更地に戻すケースが増えている。平地で眺望のいいような条件のいいところは再利用できるが、傾斜の急な箇所には、管理側として、景観や防災のために主に広葉樹を植林しようということになった。今年度は、鹿の食害状況も含めて、試験的に実施しようということになり、私の事業パートナーである(有)天女山にその事業を請け負ってもらうことになった。

 山荘を解体した跡は、更地となるが、その後、放っておけばまた元の森林に戻るということはまず想定できない。せいぜい、雑草が繁茂する程度で、広葉樹の森林に復元されるというのも短期的には考えにくい。そうなると、景観的にも良くないし、別荘地自体の価値という点でも問題が残る。そこで、景観や防災上の観点から、管理者側として、広葉樹の植林をしようということになった。別荘地の山荘解体跡は、放置しているのが普通だが、「環境先進企業」「生物多様性」「SDGs」などを標榜している東急グループとして、きちんと植林をしていこうということになり、これは、別荘地の価値向上のためにもいいことだと、この取り組みを高く評価するものだ。

 植林をする樹種については、色目も勘案して、桜と楓を植えることになった。そして、鹿の食害を避けるため、関係者で相談して「大苗植え」をすることにした。もちろん、大苗だから鹿の食害に絶対に100%遭わないという保証はないので、植林後、定期的に巡視をして経過観察をしていくことにしている。ただ、景観が生命線であるリゾート地で、鹿ネットを張り巡らせるようなことは避けたいという想いがあり、食害に遭わないで欲しいと祈るような気持ちでいる。

 東急グループの方でも、蓼科の森林を大事にしたいという思いが強く、今後も、植林や森林整備の事業を積極的に進めていきたいとのことだ。天女山は、創業66年の歴史を持つ林業会社で、元々は造林から始めたところなので、そのノウハウや実績は、当地でも遺憾なく発揮されるものだと期待をしているところだ。また、植林事業と並行して、来場者などに参加していただき、森林イベントなども今後定期的に実施していくとのことで、こちらの方は、天女山のグループ会社である㈱fwet(フュート)がお手伝いをしていくことになっており、私も、その一員として汗をかきたいと思っている。

 

-未分類

関連記事

穏やかに令和7年がスタート

 例年通り、蓼科の地で新年を迎え、早や4日目になった。昨年は、元旦から、能登半島地震が発災、また、羽田空港での衝突事故があり、正月気分どころではなかった。今年は、そういうこともなく、個人的には平穏な正 …

安倍元首相暗殺事件、文春砲始まる

 昨年7月8日に起こった、安倍元首相の暗殺事件について、その後、大手メディアが沈黙を続ける中、週刊文春の2月16日号が、特集を組んだとのことで、早速コンビニに行き、貪るように読んだ。「疑惑の銃弾」と銘 …

真面目に勤め上げた人達へ

 昨日、紀伊勝浦駅から名古屋駅経由で、茅野駅まで移動し、7時間余りかかって蓼科に戻ってきた。午前8時55分紀伊勝浦駅始発の南紀号に乗車したのだが、次の新宮駅で、60歳半ばくらいの夫婦と思しき 二人が乗 …

「男と女」はもう歌えないのか

 「男と女」という曲は、1982年にリリースされた、チャゲ&飛鳥の名曲である。「黄昏の騎士」というアルバムに収録されている。我々の世代のど真ん中の曲で、私自身、この曲には思い入れが強い。もう30年前余 …

素顔をみせられる場所

2004年 ビジネスマンバイブルより  ビジネスパーソンにとって、ビジネスシーンは基本的に戦場である。そこは、性善説では到底通用しない権謀術数の坩堝である。ビジネスシーンにおいては、片時も気を抜いては …