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衆議院補選の総括について

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 先週、4月28日に投開票が行われた、衆議院補欠選挙では、結果として、立憲民主党が全勝し、自民党は、唯一、候補者を擁立した、島根1区で敗北、東京15区と長崎3区では、候補者さえ立てられず不戦敗になり、3議席を失った。政治資金の裏金問題が顕在化し、有権者の信を失ってしまった結果ともいえるが、岸田首相の敗北の弁には、この結果を真摯に受け止め、トップとしての責任をとるという姿勢がみられない。つまりは、気持ちが伝わってこないのだ。

 9人の候補者が犇めき、全国的に注目された、東京15区では、立憲民主党と共産党が推薦した酒井候補が当選した。但し、全国的に注目されたといっても、主にネットの世界であり、新聞・テレビなどの大手メディアは、殆ど取り上げず、投票率も過去最低の40.7%に留まり、江東区内における街頭での盛り上がりとは裏腹の結果となった。私自身は、日本保守党の飯山あかり候補を一押しで、江東区に知り合いがいると思われる友人・知人にも働きかけをした。このページでも彼女や日本保守党にエールを送るメッセージを書いた。

 その日本保守党、飯山候補は、2万4,264票を獲得して4位につけた。この数字をどうみるかは、人によって評価の分かれるところだろうが、私は、まず、小池東京都知事が指名して応援した、乙武候補に4,000票あまりの差をつけたこと、これは、都民ファーストや小池知事個人の票、つまり、組織票と現職知事の個人票を上回ったということで、高く評価できるものだ。1位の酒井候補は、立憲民主党と共産党の組織票があり、投票率が低ければ低いほど、同候補に有利に作用するのは所与のことだった。また、2位の須藤候補だが、地元出身、実家が江東区で居酒屋を営んでいることもあり、「身びいき投票」だとしても、3万票近く獲得したのは意外だった。東京の下町特有の「義理人情」のなせるわざか。それと、3位の維新の会、金澤候補は、5年間、地元で活動しているということもあり、知名度はかなりあったと思われるが、維新の会自体が、このところ、大阪万博やメガソーラー問題等で失速気味であり、そもそも、東京では支持基盤が弱いこともあったのだろう。

 日本保守党については、政党要件を満たさず、「諸派」としかメディアでも紹介されないまま、選挙カーの台数やポスターの掲示、政見放送なし等で、ハンディキャップを背負いながら、よく健闘したと評価できる。個人的には、言葉に毒をもった百田代表や、癖の強い河村共同代表よりも、政治経済をわかりやすく俯瞰説明し、政策を明確に訴える有本香事務総長を前面に出し、その上で、飯山あかり候補の政治家としての能力の高さをアピールした方が良かったと思っている。但し、北村弁護士の応援演説は、魂がこもり、この国のあり方を明言し、正しい政治を指摘したものとして、素晴らしいものだったと思う。

 今回の3選挙区での事実上の敗北を受けて、9月の自民党総裁選の後、10月に衆議院の解散総選挙があるという観測がある。その前の7月に、東京都知事選があって、これにどう対応するかということがあり、その衆議院選挙に、日本保守党がどう向き合って、どのくらい候補者を擁立するのか、今回の補選での飯山あかり候補の奮闘と功績を無駄にすることなく、次の戦いに挑んでいっていただきたいとエールを送るものだ。戦略的には、現職国会議員の参加(もちろん、理念や国家観、政策面での一致が前提だが)があって、政党要件を満たした上で、この選挙戦に臨むのがベターだと思っている。そして、来年7月28日の参議院選挙でのブレイクを期待するものだ。

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