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年末の一風景

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 今年の年末年始は、どこにも行かず、自宅のある蓼科にいる。ここにいる時は、朝食は自宅で摂り、午前中は、森の中を散策したり、狭い自室で読書をしたりして過ごし、午後からは、この別荘地内にある「鹿山の湯」に行ったり、蓼科東急ホテルのラウンジで、書き物をするのが常となっている。ラウンジ内は、Wi-Fiが入っていて、程よく暖房もきいているので、すこぶる快適な時間を過ごすことができる。気に入っているのは、ここ蓼科東急ホテルの1階にあるラウンジ「アゼリア」でのひと時である。写真のように、薪が常時燃えていて、なかなか風情がある。今日は年末休暇の家族連れやカップルも多く、それぞれの時間を楽しんでいるようだ。

 ここ数年、「本を読む」という「インプット」よりも「書く」という「アウトプット」の時間が愉しいと思うようになった。元々、近畿放送での放送記者の時代から書くという営みがとても好きだった。当時は、20歳代前半で、まずは、いろいろなジャンルの本を読んで、自分の知識を蓄えなければならないということで、休日になると、京都・三条河原町にあった「駸々堂」という書店に行っては、手当たり次第に本を買ってきて、狭い自宅の部屋でひたすら読書に耽溺したものだ。1980年代前半の頃のことである。そして、仕事が取材をしてニュース原稿を書くというものだったので、書くということには違和感がなく、その余力でもって、短いエッセイや短編小説のようなものを書いたりしていた。

 1999年に、中小企業診断士に登録して、経営コンサルタントとしての活動を始めてから、自分の言葉でもって、経営者などに助言をするのが専らとなった。助言の方法は概ね2つあって、1つは話し言葉でやるもの、もう1つは書いたもの(助言書等)である。この際、放送記者の時に培った話す&書くというスキルが図らずも役に立った。もちろん、聴くというスキルは、取材の技術でカバーできるところが多かった。但し、自分は文章を書くのが上手いとか、そういう能力があると思ったことはなく、ただ、若い時に仕事でがむしゃらにやったことが、後年、経営コンサルティングという場面で活きたというだけのことだ。

 報道記者の書くニュース原稿は、自らが取材した事実を、端的にわかりやすく文章にして、そのまま受け手に正確に伝わることを企図するものだ。従って、文章は必然的に短文を繋ぎ合わせたものになり、名文調の文章である必要性はない。それはそれで重要なことなのだが、近畿放送の東京支社勤務(営業)を経て、33歳で再び報道記者に復帰した時、それでは飽き足りないものを覚えた私は、仕事以外の時間で、薫り高い文章を書くという「営み」を自分の愉しみとして始めるようになった。それから、もう30年の歳月が流れた。

 有難いことに、世間のビジネスマンよりも早めに仕事納めをして、その書くという営みの時間に恵まれ、こうして、お気に入りの場所に来て、パソコンに向かっていろいろと書き物をしている。とても充実した時間だと思う。書くという営みは、専らアウトプットの作業なので、自分の頭の中のものを「排出する」という意味でもストレスが溜まらず、むしろ発散行為になる。それに、常に脳を稼働させるので、おそらく脳の老化防止にもなる。それに何よりも誰にも迷惑をかけないのがいい。

 こうして書き記す私の営みの成果が、どういう形で結実するのか、予想もつかないが、来年以降、いろいろな形で発信していこうと考えている。まだまだ、現役のビジネスマンとして活動を継続していく中でのひとつとして、仕事の合間に、また、出張の移動・滞在時間に、あるいは、こういった場所で、この営みを愉しみながら続けていこうと思っているところだ。

 

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