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総務省行政文書問題について…

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 高市早苗経済安保保障担当大臣が、立憲民主党の議員から、8年前の総務省の内部文書の内容で追及され、大臣辞任、議員辞職まで要求された問題について、そのやり取りをみた限りの、私の見解を書くことにする。断っておくが、私自身は、高市大臣のファンでもないし、政治家としての彼女をことさらに高く評価するものでもない。ただ、他の女性国会議員と比すると、彼女の政治家としての能力とそれを支える努力は群を抜いており、62歳という年齢も考慮すると、史上初の女性総理を目指して欲しい政治家だと思っている。

高市早苗公式ホームページより

 今回の問題は、立憲民主党の小西洋之参議院議員が、予算委員会の議場で突如、提起したものである。高市大臣が、8年前、安倍内閣の総務大臣在任中、放送法の解釈を巡る、礒崎首相補佐官(当時)と官僚側のやり取りで、政治的偏向について「番組全体をみて判断する」というものを、「単独の番組だけでも判断する」という解釈にもっていくということが明記されていたというものだ。

 その際、高市大臣について言及されていた文書について、高市大臣は、「ありもしないことを、あったかのように書くのは捏造である」と明言した。これに対して、小西議員が、「この第一級の行政文書の内容が事実だったら、大臣を辞職、議員辞職するのか」と追及、これに対して、高市大臣が「結構です」と返答したことから、大騒ぎになった。さらに、小西議員の後を受けて、福山参議院議員と杉尾参議院議員が追及を続け、杉尾議員が、「あなた(高市大臣)のいうことは全く信用できない」と攻撃、これに対して、高市大臣が「私の答弁が信用できないというのならば、もう質問なさらないでください」と返し、これが「国会軽視」として批判を浴びることになった。

 冒頭に記したように、私は高市早苗という政治家を、ことさらに高く評価するスタンスはないという前提で、この問題を客観視することにする。まず、立憲民主党の小西洋之議員の質問というか追及であるが、冷静にみて、これは単なる高市大臣を挑発するための「いいがかり」に過ぎないと言わざるを得ない。福山議員も相変わらず品性に欠け、杉尾議員に至っては、質問というよりは、感情的で主観的な批判一辺倒で、それこそ「国会軽視」も甚だしい。この人物は、長野県選出だが、私は彼が初めて出馬した際には、その余りの「軽さ」に辟易した記憶がある。TBSの報道記者だったとのことだが、大した人物ではない。

 まず、この行政文書は8年前のものであり、高市氏は、現在、経済安保保障担当大臣で、この件について答弁する立場にない。お門違いである。それから、事実関係をみると、放送法の解釈について、当時の首相補佐官だった、総務省出身の礒崎氏が、当時の安倍総理の威光のもとに、古巣の総務省に乗り込んで、そのやり取りをした記録がメモとして残っていたということ。ここでも、総務大臣だった高市氏は、蚊帳の外であり、問題の当事者ではない。高市大臣が、委員会の議場で、「自分に関する文書の内容は不正確で、捏造と言わざるを得ない」と明言したのは当然のことである。

 その後も、立憲民主党の石垣という女性議員が、「高市大臣を罷免せよ」などと暴言を吐き、岸田総理も、「論理の飛躍である」とこれを完全否定した。ここに来て、この問題は、立憲民主党(小西議員)の勇み足、高市大臣に議があるということで収束する気配となっている。一体、何をやっているのか、国会の予算委員会で、不正確な文書を持ち出し(持ち出したこと自体も問題である)、徒に審議の時間を空費させ、国民の利益とは関係のない、それも昔の話に終始した、その愚かさ、くだらなさに呆れる他ない。

 かつて、中野正剛という政治家は、戦争反対を主張し、東條内閣を追及し、逆に逮捕され自決した。そういう覚悟を持って決然と行動する政治家を、我々国民は支持し、大いに期待するのだ。高市早苗氏にも、そういう覚悟を窺い知ることができるので、私は、彼女を最終的には支持したいと思う。安倍元総理も、彼女に泥を被せたくなかったから、礒崎という首相補佐官に放送法の解釈案件を任せたのだという見方もできる。安倍元総理なき今、そしてこれから、彼女には、その信念を貫いてさらに大成して欲しいと願うのは、私だけではあるまい。

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