フォレスト・ミッションBLOG

林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

未分類

水温む頃、雪解け水の癒やし

投稿日:

 自宅の近くの道脇に、小さな渓流がある。年中、清らかに水が流れていて、散策の途中に立ち寄って、しばし、そこで思索をしたりする。以前、近所にいた人が、「ここは、僕のオアシスなんだよ」と言って、そこでタバコを吸っていた。「ここは空気が旨くて…」と宣っていたのだが、「その旨い空気を汚しているのは、あんただろう」とツッコミを入れそうになったものだ。

雪解け水のせせらぎ

 そのオジさんも、一昨年、目を悪くして車が運転できなくなり、蓼科を去っていった。私よりも、多分、一回りと少し年長の人だった。「 ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」というのは、鴨長明の有名な「方丈記」の出だしの文言である。時間は、人の都合に関わらず、どんどん前に進んでいく。我々人間は、立ち止まったり、振り返ったり、時には後退りすることもある。川は遡及することはなく、常に下流に水が流れていく。

 渓流のそばに佇んで、しばらく、そんなことを考えたりする。ふと我に返ると、5分くらいの時間が経っていることもしばしばで、先述のオジさんが、いつもここに来て、タバコを吸っていた気持ちもわからなくもない。要するに、何となく気持ちがいいのだ。特に、この時季は、雪解け水が柔らかく流れ、同時に感じる春の風が心地よいのだ。雪解け水は、実に生命力に溢れていて、それを目の当たりにするこちらが元気になるような気持ちになるのだ。

 

-未分類

関連記事

隙間時間に読書をする日々で

 能登半島地震で亡くなった人にお悔やみを、また、被災した人にはお見舞いを心から申し上げたいと思う。元日の16時10分頃、ここ蓼科でも震度4のやや強い横揺れが1分余り続き、俄かに恐怖が走ったが、テレビを …

宮崎→東京、独りの時間も多く

 日曜日の早朝に自宅を出て、羽田空港→宮崎空港、そこから、事業の事務局の人たちとレンタカーで延岡まで走り、その日は当地で宿泊、翌朝、日向で「架線式グラップル」の稼働現場を視察した。架線式グラップルは、 …

no image

寒波襲来につき今日は内勤で…

 10年ぶりの最強寒波ということで、不要な外出を控えるという警告が出ている。我が家は、標高1,300mの森林の中にあり、冬場の寒さは半端ないが、この冬は、幸いにして雪が少なく、冷え込みもそれほどではな …

今期の出張が終わる…新潟でとても嬉しかったこと

 木曜日の早朝、車を茅野駅に置き、あずさ号で東京、そこから、新幹線に乗り継ぎ新潟県の長岡に移動した。今年度最後の出張ということで、電車内において、今年度の出来事をいろいろと振り返りつつ、コロナ禍の中で …

懐かしき場所それは東京・銀座

東京・銀座7丁目の風景(2024年2月8日)  今から35年前の1989年2月、当時31歳の私は、厚手のコートを羽織って、銀座の街を歩いていたように思う。私が勤務していた近畿放送の東京支社が、銀座8丁 …