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林業の産業としての自立、そして林業に従事する人たちが誇りを持てるように、私たちは、自らが信じる、森林・林業のあるべき姿を、林業関係者の皆様と一緒に創造していきます。

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水温む頃、雪解け水の癒やし

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 自宅の近くの道脇に、小さな渓流がある。年中、清らかに水が流れていて、散策の途中に立ち寄って、しばし、そこで思索をしたりする。以前、近所にいた人が、「ここは、僕のオアシスなんだよ」と言って、そこでタバコを吸っていた。「ここは空気が旨くて…」と宣っていたのだが、「その旨い空気を汚しているのは、あんただろう」とツッコミを入れそうになったものだ。

雪解け水のせせらぎ

 そのオジさんも、一昨年、目を悪くして車が運転できなくなり、蓼科を去っていった。私よりも、多分、一回りと少し年長の人だった。「 ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」というのは、鴨長明の有名な「方丈記」の出だしの文言である。時間は、人の都合に関わらず、どんどん前に進んでいく。我々人間は、立ち止まったり、振り返ったり、時には後退りすることもある。川は遡及することはなく、常に下流に水が流れていく。

 渓流のそばに佇んで、しばらく、そんなことを考えたりする。ふと我に返ると、5分くらいの時間が経っていることもしばしばで、先述のオジさんが、いつもここに来て、タバコを吸っていた気持ちもわからなくもない。要するに、何となく気持ちがいいのだ。特に、この時季は、雪解け水が柔らかく流れ、同時に感じる春の風が心地よいのだ。雪解け水は、実に生命力に溢れていて、それを目の当たりにするこちらが元気になるような気持ちになるのだ。

 

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